うわー、出たー。そろそろ夏らしくなってきたので、怪談です。今頃の野山では、髑髏(どくろ)顔のろくろ首が、あちこちから首を出していて、簡単に怪談気分が味わえますね。ご存知、ヒロバトガリエダシャクの幼虫です。
かなり数が多い芋虫なので、下草や木々のひこ生えを眺めて歩くと、結構な確率で見つかります。
そして昨日は、そのどくろ顔のろくろ首が、生き血を吸い取られ、干物になって、糸で吊るされているという、さらに身の毛もよだつ怪談の現場に遭遇しました。
下の干からびているのが、たぶんヒロバトガリエダシャクの幼虫の遺体。その上にある卵のような物体は、たぶん幼虫の生き血を吸い取った寄生蜂の繭です。
恐怖のあまり、ページを閉じようとしている人がいるかもしれないので、口直しに、今頃ご近所でも出会う可能性のある身近な宝石系の虫をアップします。
ここ数日に見つけたアカガネサルハムシとアオハムシダマシです。玉虫色のアカガネサルハムシは、ブドウの害虫なので、ノブドウなどブドウの仲間の植物で見られますね。皇居東御苑では常連で、浜離宮でも見かけたことがあります。
これで気味悪い系の虫のおぞましい記憶が払しょくされるといいのですが、既に手遅れかも。