秋の遠足。ドングリ拾いは楽しいですね。でも、子どもが拾ってきたドングリを室内に放置すると、虫が出てきて大惨事を招くことがよくあります。
ドングリころころ、ドングリこ♫ なんて歌いながらドングリ拾いをする子供たち(そんな子どもは今時いないかも)は可愛いですね。でも拾ってきたドングリの扱いには注意しましょう。中から虫が出てくる確率はかなり高いです。
特に危険なのはクヌギのドングリ。コナラのドングリもかなり危ないです。
先週末に半分土に埋まったクヌギ・ドングリを拾いあげたところ、ちょうど中からゾウムシ(たぶんクヌギシギゾウムシ)の幼虫が出てくるところでした。こんな幸運(あるいは不運)はめったにないですね。嬉しくてバシバシ写真を撮りました。
そして近くに落ちていたクヌギ・ドングリを多数拾い集め、家に持ち帰って、さらに幼虫が出てくるのを待ち構えていると、数日のうちに4匹が出現。嬉しくてバシバシ市写真を撮りました。
でも、これが虫嫌いの家庭だったらどうでしょう。ドングリの中から粉が噴出し、ウジムシのような白くブヨブヨした虫が、絨毯の上を這いまわっているーーなんて光景、想像するだけで恐ろしいですね。
でもこれは、将来かわいいシギゾウムシになる幼虫です。翌年まで大切に育てて、子どもたちの虫好きの芽を育てたいものです(夢物語ですね)。
そういう素晴らしい子供たちのために一応、成虫の写真も紹介しておきます。
しかし、ゾウムシになるならまだいいですが、出てきた虫がおぞましい蛾になることもよくあるようです。
6本の歩脚がある芋虫が出てきたら(ゾウムシの幼虫なら歩脚はありません)それはきっと蛾の幼虫です。
でもクヌギのドングリから出てきた蛾の幼虫が、結構きれいな成虫になることもあります。今年のドングリから出てきた幼虫は、モモノゴマダラノメイガというファッショナブルな蛾になりました。こちらは出てきたらすぐに蛹室を作って、あっという間に成虫になりました。ゾウムシ飼育より断然楽ですね。でもドングリから出てきた蛾を愛でる人は少ないでしょう。