虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

今年はニジュウシトリバの当たり年?

 今年はなぜか、ニジュウシトリバ(正式名はマダラニジュウシトリバ)に良く出会います。これまでずっと探していたのが嘘のようです。最初は真冬のトイレで出会い、1%ぐらいの期待を抱いて持ち帰ったスイカズラの花からは2匹も羽化して、つい先日は初夏の長池公園で飛んでいるところを目撃、葉裏に止まった姿を撮影できました。

マダラニジュウシトリバ。この小さな蛾が飛んできた瞬間にニジュウシトリバだと気付く虫屋の勘。

拡大すると24本の羽根が確認できる。

 一度見つけると、その後は嘘のように簡単に何度でも見つかるというのが、虫探しの重要法則の1つです。生息環境や、姿かたちの特徴などの知識に加えて、虫屋独特の勘が獲得されるようです。

 長池公園では「南大沢昆虫便り」の鈴木氏との嬉しい出会いもありました。なんとかケブカカミキリという珍しいカミキリを、ヒメコウゾの茂みで探していたようです。今回は見つからなかったようですが、近くで発見例があるらしいので、そのうち長池でも見られるようになるかもしれません。

珍種カミキリを探す「南大沢昆虫便り」の鈴木氏

 昆虫記者の節穴の目で見つけられたカミキリは、クビアカトラカミキリと、朴の木の常連のフチグロヤツボシカミキリぐらいでした。

クビアカトラカミキリ。目立つ姿はハチ擬態なのかも。

朴の木の常連、フチグロヤツボシカミキリ。

 珍しい種ではないですが、ナミガタシロナミシャクを見つけると、造形美という言葉を思い出します。この蛾の模様は大理石のようでもあり、バームクーヘンのようでもあります。ナミガタシロナミシャクなんて舌を噛みそうな名前よりは、大理石シャクガ、とか、バームクーヘン・シャクガとか俗称で呼びたいですね。

バームクーヘン蛾、大理石蛾と呼びたいナミガタシロナミシャク。

この造形美は、いつ見ても感心する。

以下に今年のニジュウシトリバの記事のリンクを付けておきます。

mushikisya.hatenablog.com

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