今年はなぜか、ニジュウシトリバ(正式名はマダラニジュウシトリバ)に良く出会います。これまでずっと探していたのが嘘のようです。最初は真冬のトイレで出会い、1%ぐらいの期待を抱いて持ち帰ったスイカズラの花からは2匹も羽化して、つい先日は初夏の長池公園で飛んでいるところを目撃、葉裏に止まった姿を撮影できました。
一度見つけると、その後は嘘のように簡単に何度でも見つかるというのが、虫探しの重要法則の1つです。生息環境や、姿かたちの特徴などの知識に加えて、虫屋独特の勘が獲得されるようです。
長池公園では「南大沢昆虫便り」の鈴木氏との嬉しい出会いもありました。なんとかケブカカミキリという珍しいカミキリを、ヒメコウゾの茂みで探していたようです。今回は見つからなかったようですが、近くで発見例があるらしいので、そのうち長池でも見られるようになるかもしれません。
昆虫記者の節穴の目で見つけられたカミキリは、クビアカトラカミキリと、朴の木の常連のフチグロヤツボシカミキリぐらいでした。
珍しい種ではないですが、ナミガタシロナミシャクを見つけると、造形美という言葉を思い出します。この蛾の模様は大理石のようでもあり、バームクーヘンのようでもあります。ナミガタシロナミシャクなんて舌を噛みそうな名前よりは、大理石シャクガ、とか、バームクーヘン・シャクガとか俗称で呼びたいですね。
以下に今年のニジュウシトリバの記事のリンクを付けておきます。