虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

四季の森公園でオオミドリシジミ幼虫の擬態を暴く=田園都市線「青葉台駅」周辺虫めぐり②

 田園都市線青葉台駅」周辺虫めぐりの第2弾は、四季の森公園・里山ガーデンのコースです。ここは家族連れが非常に多く、極めて和やかな雰囲気。特に里山ガーデンは、鯉のぼりの乱舞や、花壇が見事で、自然派カップルのデートコースにも良さそう(素敵な喫茶店、レストランなどがあればさらに良い)。

 そんな場所なので、虫はあまり期待できないと思っていたのですが、全く期待していなかったオオミドリシジミの幼虫がいたりして、まずまずの成果でした。

カシワ、コナラなどの新芽やしおれた葉に擬態するオオミドリシジミ幼虫。

オオミドリシジミ幼虫。腹側から見るとイモムシだと判明する。

これはカシワなどの新芽。オオミドリシジミ幼虫にそっくり。

 オオミドリシジミの幼虫は、カシワやコナラの新葉や、しおれた葉にそっくり(恐らく擬態でしょう)なので、見逃しがちです。そんな怪しげな葉の近くに、食痕が山ほどあれば、その「怪しげな葉」はオオミドリシジミの幼虫である可能性大です。

 それ以外での、予想外の収穫は見事な柄物ストッキングを履いたマダラアシゾウムシでした。今回見つけたのは1匹だけでしたが、そのすぐ近くにボロボロに食害されたヌルデの木があったので、夏場には繁殖期のマダラアシゾウムシが山ほど見られそう。

ボロボロのヌルデの下で見つけたマダラアシゾウムシ。

縮こまるとゴミのようになってしまうマダラアシゾウムシ。

 虫探しの場所と言うよりは、ファミリーレジャーの場所の感じですが、四季の森と里山ガーデンを合わせるとかなりの広さなので、虫探しメインで出かけても、丸一日楽しめそうです。

四季の森公園の正面入り口

里山ガーデンの花壇

里山ガーデンの鯉のぼり

 以下はその他の主な収穫です。

たぶん産卵中のヨツモンクロツツハムシ。卵を糞で包んでいる最中かと。

面白い柄のマエキトビエダシャク。

たぶんニトベエダシャクの幼虫。

ヒメオビオオキノコの恋の季節か。同じ倒木に山ほど群れていました。

ちょっとメルヘンチックな写真を狙ってみました。