虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

越冬トンボ発見で満場の拍手

 千葉県の大町自然園。後編は、今や「市川散歩」の市川さんの代名詞のようになったホソミオツネン(越年)トンボです。
自然園近くの雑木林に到着すると、市川さんが「ほれ、ここに」「ほれ、あそこにも」と次々に越冬中のオツネントンボを発見していきます。既に計4匹。このままでは、ここにいるすべてのオツネンを市川さんに見つけられてしまいそうです。
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 越冬トンボを見るのは、これが初めて。どうしても、自力で1匹は見つけたい。
 その時です。「おおー、あれは!」。ついに私も1匹発見しました。興奮の余り、写真は若干ボケてしまいましたが、間違いなく越冬トンボです。満場(と言っても市川さんとkenzさんの2人だけ)の拍手の渦に感激です。
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 お尻の方がちょっと曲がっていますが、位置取りといい、ポーズといい、中々のもの。自分で発見したトンボだけに、ついつい、えこひいきして、甘い点数を付けてしまいます。
 
 越冬トンボを堪能した後は、ちょっと不気味なものも紹介しましょう。まずは、頭上1、2メートルのシデの幹に張り付いていた黒山。大きさは10センチ以上あるでしょう。
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 その正体は、こいつ。いつものヨコヅナサシガメの幼虫です。
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 越冬中はたいてい、木のくぼみなどに隠れているのに、こんな無防備な状態でだんごになっているのは初めて見ました。これが頭の上にドサッと落ちてきたら、さぞかし恐怖でしょう。
 
 ここにはモズも多いらしく、あちこちに「はやにえ」もあります。カピカビに乾燥しているので、生前の姿は想像しにくいのですが、足らしきものの形状からみて、爬虫類か両生類の干物と思われます。あまり食欲はそそりません。
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