虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

力こぶが自慢のルイスアシナガオトシブミ

 今頃の季節の裏高尾で毎年楽しみにしているのが、ルイスアシナガオトシブミです。オレンジ色のかわいいオトシブミですが、何と言っても見どころはその前足の力こぶ。♂は長い足、大きな力こぶで、♀を抑え込み、事に及びます。♀の力こぶは、葉っぱを巻いて子供たちの揺りかごを作る際に活躍するようです。
 まずは、ボディービルダーのように、力こぶをひけらかす♂の勇姿をご覧ください。
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 そして交尾。この腕力で押さえつけられたら、抵抗しても無駄。でも個人的には、こういう力づくのやり方には賛成しません。
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 至近距離でしつこく観察していると、さすがに恥ずかしくなったのか、強引さを反省したのか、♂は離れて行きました。
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 これが愛の結晶の葉巻きです。
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 あとは、裏高尾で出会った同じゾウムシ系の御紹介。
 これは小さいシロオビアカアシナガゾウムシ。
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 さらに小さいヒメクロオトシブミ。
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 超普通種ですが、どうしてもカメラを向けたくなるオジロアシナガゾウムシ。この白黒模様はなぜか人をなごませます。
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 こちらは、結構大型のアナアキゾウムシの仲間。コブシにいたので、フトアナアキゾウムシかもしれません。背中のクレーターのようなボコボコから、アナアキゾウムシと呼ばれるようです。
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