虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

一文無しの地底戦車

 またまた特別出演。今回は、先日箱根で出会ったオケラです。ついでに、箱根で紹介しそびれていたハコネアシナガコガネも登場です。
 オケラ(ケラ)はどこにでもいてジージー鳴いているのに、都会ではなかなか姿を見ることができません。なにせ、モグラと同じで地中生活ですからね。わざわざ土を掘って探すほどの虫でもないし。
 ところが、アホなこいつは、堅い砂利道を必死で小石をかき分けて前進していました。こんな堅い地面を掘るのは無理でしょ。
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 ちょいと捕まえて前足を観察。生き物の進化ってのはすごいですね。これでサンダーバードの地底戦車(古い)のように掘り進むんだと、感心しきりです。
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 一文無しの「オケラ」は、ケラを前から見た時の万歳のような姿が、文無しでお手上げの様子に見えるからとの説もあるそうです。縁起が悪いので、オケラの飼育は見送りました。
 
 ついでに登場のハコネアシナガコガネです。箱根には、やたらにいますが、なぜか生息範囲は箱根、伊豆あたりに限定されるみたいで、貴重な虫なのです。
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