虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ヒメヤママユと芥川龍之介の関係

 自宅でヒメヤママユが羽化したということは、晩秋の蛾の季節がやってきたということです。さっそく小雨降る中、裏高尾に蛾を探しに行ってきました。

すると、奇妙な光景が。

羽ばたきもせず、空中に静止する2匹のヒメヤママユ。まるで手品のようです。
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 こんな写真、きっと一生に一度しか撮れないので、虫見シュランガイド2つ星★★に認定です。

ズームアップしてみると、なんと、細い蜘蛛の糸にしがみ付いていたのでした。器用なものです。地獄から必死で蜘蛛の糸をよじ登るカンダダのようです。芥川龍之介も真っ青のシーンですね。
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 ヒメヤママユはこの日、計5匹発見。この蛾を見ると秋を感じますね。ヒメヤママユ色のコートを押入れから引っ張り出す時期です。

ケンモンミドリキリガもこの季節の蛾なのでしょうか。2匹見かけました。
ヒメヤママユのシックな色合いとはまた違って、こういう派手派手しいのもいいですね。
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