年に1度、この時期には、千葉の市川を訪れます。目的はミドリシジミ。目がくらむほどの青緑の輝き。気味悪いもの、異様なものも好きですが、男だって、おやじだって、やっぱり綺麗なものが好きなんです。
でも、裏側は光りません。
こういう姿勢のが多くて、虫撮る人々は、「開け、開け、パッと開け」と、アリババのように呪文を唱えるのです。
でも、たとえ羽を開いても、すべてのミドリシジミが光り輝くわけではありません。
♀には血液型みたいにO型、A型、B型とかあって、特にO型は羽の表側が、蛾のような黒や茶色一色です。
O型の♀はこんなです。「このベルベット感がいい」などと言う人もいますが、待ちに待ってこれでは、やっぱりちょっとがっかりです。
B型の♀はこんなです。本当はもっと、ずっときれいです。
♂がいても、チラ見せで気を持たせる場合もあります。
♂のくせに、チラ見せで気を引くなんて、許せないですね。それでも、虫撮る人々は、ドキドキです。
草の陰に隠れて、羽を開く場合もあります。草で×印。ダメ出しということです。
そして、ようやく全開。
でも、ミドリシジミの青緑色は構造色なので、角度によっては、こんな風に色が褪せたり、まっ黒になったりします。
なかなか手ごわい相手ですが、ナンダカンダとブツブツ文句を言いながら、のんびりと一日楽しめるのが、ミドリシジミ撮りですね。
ブログ「市川散歩」の市川さん、今年も案内ありがとうございました。それなのに、記念写真は目つぶりになってました。すいません。