埼玉・秋ヶ瀬公園でのオールナイト・ライトトラップ。真夜中の森ですから、当然肝試しのような恐怖の瞬間も訪れます。
樹液に集まるカブトムシなんぞを呑気に眺めていると、身近に危険生物が忍び寄っていることに気付かないこともあります。
ふと自分の足元を見ると、そこには毒蛇マムシの姿。全身から血の気が引いていきます。手が震えて、まともな写真は撮れません。命あってこその虫見です。
羽化したばかりのセミもいれば、アオオサムシに喉元をかみ切られ、断末魔の羽音を響かせているセミもいます。生と死は、いつも隣り合わせです。
獲物を狙うカマキリモドキ。
獲物に食らいつくウマオイ。
共食いしているハラビロカマキリ。
昼間は可愛いアズチグモも、夜は不気味なプレデターに見えます。
そんな身の毛もよだつ真夜中にぴったりの差し入れは、自家製の蜂の子の甘露煮。われわれ人間も獲物の虫を食うプレデターなのでした。