6月上旬、自宅前の歩道のツツジの新芽に食い込む汚らしいイモムシを発見。胸が高鳴ります。そうです。この小汚いイモムシこそ、あの可愛らしいベニモンアオリンガの幼虫なのです。
今年4月に銀座の街角で見つけた、両頬をバラ色に染めた、純真な少女のようなあの蛾です。覚えておいででしょうか。
見栄えの悪いイモムシは数日後にはこんな繭を作りました。
そして6月18日に羽化。しかし、何と、あの紅色の紋がないではありませんか。無紋型という悲しい呼び名のベニモンアオリンガ。悲しんでいるのは、もちろんベニモンアオリンガ本人ではなく、期待して飼ってきた虫記者です。