チビタマと言えどもタマムシ。これまではバカにし切ってきましたが、今年は心を入れ替えて、きちんと観察することに。
チビタマで一番観察しやすいのは、何といってもクズノチビタマムシです。クズの茂みでの生息密度は、コフキゾウムシ以上に高いと思われます。クズさえあればどこにでもいるというのが、バカにされる要因なのですが、観察には最適ですね。
今頃はすさまじい数の成虫がクズの葉をぼろぼろにしていますが、クズは、たちの悪い雑草なので、だれも文句は言いません。
交尾中のカップルもいますが、今頃の成虫はたぶん、越冬後に産卵するのではないかと思います。
交尾中、上に乗っている♂はかなり興奮していて、羽をバタバタさせている姿をよく見ます。子孫を残すために、精力を振り絞っている瞬間なのかもしれませんね。
頭部の金色と、羽の下の腹部の青色が、タマムシであることを主張しています。
ですが、本当の見所は、6月初めぐらいから多く見られる幼虫です。
小さな黒い産卵痕の先に黄緑色のシミのようなものが広がっています。そこに孵化して間もない小さな幼虫がいます。
光に透かすようにして見ると、その正体が明らかになります。
長くなってきたので、幼虫の成長過程は、次回へ。