冬の小野路のクヌギ林。カブトもクワガタもいない、ひっそりとした林の中に、ひっそりと身を隠しているのはキノカワガです。
あんまりにも、ひっそりとし過ぎていて、どこにいるのかさえ分かりませんね。
カメラを近づけても、なお、じっとしています。まだ見つかっていないという自信があるのでしょうか。こうして見つかるのは、あまり隠れ方が上手ではないやつです。本当に木の皮そっくりなキノカワガは、誰にも見つかりません。
人間の子供のかくれんぼでは、いつまでも、鬼が見つけてくれないと悲しくなるもの。誰にも見つからないキノカワガは悲しくはないのでしょうか。