北鎌倉駅です。緑に囲まれた静かな駅ですね。
駅舎を出て右折したら、ほどなく北鎌倉女子学園前の信号があります。ここで左折して、女子学園に向かう若干急な坂道を上ります。(駅舎を出て左折して、浄智寺を経由して源氏山公園に向かい、葛原岡神社の前から公園に抜けるルートもいいですが、若干険しく、距離も長いので疲れます)。
しばらく坂を上ると、女子学園の敷地に入ります。ここで、道が分岐し、左は学園校舎、右は学園グラウンド方面となります。
ここを右に進み、学園の敷地に沿うように坂道を上っていきます。左に行ってしまうと、女子校内に侵入してしまうので要注意。大きなカメラを下げた不審者がうろついていると通報される恐れがあります。
右の道を行くと、「この先行き止まり。通り抜けできません」の看板が現れますが、それは車が通行できないことを言っているようです。びびることなく、突き進むことが肝心です。
しばらく進むと、「やっぱり行き止まりじゃない」っていう感じになりますが、行き止まりっぽい暗闇の先に、散策路があります。
ほうら、道がありました。
ここでばったりと、毛むくじゃらの虫に遭遇。道草を食うことに。一瞬リンゴドクガかと思いましたが、お尻の赤い毛がない。シロケンモンあたりの毛虫でしょうか。
またしばらく進むと、道の右側に、女子学園のグラウンドが現れます。
ここでばったり、コチャバネセセリの幼虫の巣に遭遇。開いてみると、やっぱり幼虫がいました。
グラウンド手前に、右折できる細い道があって、グラウンド沿いにその道を進むと、これまたなかなかにいい感じの散策路があるのですが、この道は鎌倉中央公園には通じていません。暇な人は、どこに通じているのか、探検してみるのもいいでしょう。
グラウンドから先へずんずん進んでいくと、クヌギ林があり、樹液がドクドクと流れている木もあります。カブト、クワガタの死骸が転がっていたので、夜には樹液酒場になるものと思われます。昼間はカナブンとヨツボシオオキスイぐらいしかいませんでした。
クヌギ林の左側は、開けたススキ原になっていて、小休憩にはここがいいでしょう。アカスジカメムシ、トホシオサゾウムシ、イチモンジチョウ、ベッコウハゴロモ親子などを見て、暇をつぶしましょう。
ここは親切に説明すべきなのですが、近所の人に尋ねるか、スマホの地図などで調べた方が分かりやすいかも。日当公園まで来たら、道の右側の住宅地の中に梶原口があります。実にいい加減な説明です。
というわけで、突然、鎌倉中央公園に到着します。
桑の木には、キボシカミキリ。キボシは主に葉を食べます。
桑の枝を専門にかじっているのは、クワカミキリです。
春には土場にミドリカミキリやキイロトラカミキリの姿が見られます。栗の木にいるゴマダラオトシブミもお見逃しなく。
サルトリイバラには、アカクビナガハムシ。フタホシオオノミハムシも常連。春にはノブドウにアカガネサルハムシが多く見られます。
シオデにもいました。
セスジナガカメムシ
この公園には、ジンガサハムシがとにかく多いので、ヒルガオの葉はこんな状態になっています。
本日最大の獲物、オオトリノフンダマシを見つけました。まるで親子のようですが、カップルです。「まさに糞騙し」の大きいクモが♀。全然糞騙しらしくない、普通のちっちゃなクモが♂です。同じ木に、二組のカップルがいました。
♀を後ろから見ると、カマキリの頭が転がっているように見えます。
前から見ても、クモらしくはないですね。腐敗しかけた饅頭といったところでしょうか。
公園からの帰りは、源氏山ルートにすると、行きと帰りに違う風景、違う虫が見られていいのですが、ルートの入口がまたちょっと分かりにくいので、説明は省略。いかにも不親切ですね。