〇原宿の樹液酒場にJKの姿はない
7月27日の土曜日は、東京では久々の好天。青空がまぶしかったですね。雨続きでげんなりしていた昆虫記者も、JC、JK、JDたちでごった返す若者の街、原宿に繰り出します。最近はタピオカミルクティーの店が大人気のようですが、そういうものはオジサン昆虫記者には、ほぼ無縁の存在です。では、何をしに原宿に。
それはもちろん、カブト虫、クワガタ虫の撮影です。東京都心でカブト、クワガタが一番多いのがこのあたりですね。しかし、もちろん、タピオカミルクティーの人気にはかなわないので、探し歩いているのは昆虫記者ただ一人です。
早速ノコギリクワガタ発見。でもちょっと高い木の上なので、迫力ある接写というわけにはいきませんでした。しかも、オスのノコギリとは思えないほどちっちゃい。
角(大顎)が湾曲していないノコギリクワガタは子供たちの間で、イトノコ(糸鋸)なんて呼ばれていますが、こんな小さいのはイトノコ以前の存在で、爪切りハサミぐらいでしょうか。
カナブンとの餌場争いでも負けそうな感じです。
ようやくカナブンを追い払いました。
今回は残念なことにカブトムシには出会えず。去年来た時は、カブトムシ天国だったのに、今年は天候不順のせいなのか、不作のようで、カラスに食べられたあとの死骸しかありませんでした。
これは昨年の様子。
そういえば昨年は、昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんと一緒の原宿散策でした。JKと一緒の原宿なんて、オジサンにとっては最高でした。
麻由子ちゃんは今年は受験で忙しくて、虫撮りに誘うのもはばかれれる状況。昆虫記者のせいで受験に失敗したなんてことになったら、一生恨まれますから。
そんな麻由子ちゃんの記事を朝日新聞の7月14日付、日曜版別冊「エデュア(EduA)」の中に見つけました。「夏にはぐくむ理系脳」という麻由子ちゃんにぴったりの特集の中で、顔写真付きで大きく掲載されていました。マイナーな昆虫記者とは違って、さすが麻由子ちゃんはメジャーですね。
マイナーな昆虫記者の今回の原宿探索では、獲物もマイナー続き。地味なコクワガタのカップルが、樹液をチューチュー吸っていました。JKたちたちがストローでチューチューするタピオカミルクティーの店とは大違いで、ゴキブリと一緒の樹液酒場です。
あとは大量のカナブンぐらいしかいませんでした。酒臭いにおいがプンプンする樹液酒場のごろつきどもといった感じでしょうか。