冬になると、葉の落ちたクズの茂みにオジロアシナガゾウムシ(白黒模様から成虫はパンダゾウムシと呼ばれることも)のゴールが目立つようになります。ゴールと言っても、ワールドカップの日本チームの劇的ゴールとは比べ物にならないほど地味なものです。ゴールとは、植物の茎などに虫が産卵することでできる虫こぶ、虫癭(ちゅうえい)のことですね。
アブラムシが入っているゴールは、開くとウギャーとなりますが、オジロアシナガゾウムシのゴールには、そんな恐怖感はありません。中は空っぽでない場合には、幼虫、蛹、成虫のいずれかが入っています。今頃は成虫が多いと思います。
10月に開けてみたゴールの中には成虫が入っていましたが、11月に開いたゴールには蛹が2つ入っていました。
植物の茎につかまって成虫越冬している姿をよく見かけるので、ゴールの中で羽化した成虫は、晩秋にゴールから出て越冬するのでしょう。でも寒い冬はゴールの中で越冬した方が楽そうですね。そんなちゃっかり者もいるかもしれません。