虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

久々の遠出は金沢文庫から六国峠

 車を廃車にしてから、近所でお茶を濁すようになって、あまり遠出をしなくなりました。これではいかん。思考回路は鈍るし、足腰は弱る。どこか新し虫探索コースを開拓しなければ。
 ということで、京浜急行に乗ってやってきました金沢文庫。ここは虫記者が勝手に「横浜・鎌倉昆虫バイパス道路」と名付けたハイキングコースの入口です。正式には六国峠ハイキングコースと、鎌倉天園ハイキングコースで、二つを合わせると10キロに及ぶ長大なコースになります。
 車を利用していた時は、いつも高速道路直結の金沢動物園の駐車場が出発点だったので、金沢文庫近辺まで足を延ばすことはありませんでした。
 そこで今回は、未踏破の金沢文庫側入り口を探索し、馴染みの金沢自然公園「ののはな館」で折り返すことにしました。
 金沢文庫駅から10分ほど歩くと、六国峠コースの入口に到着。
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 「ええーっ、これがハイキングコース入口なの」という感じの、鎌倉周辺のハイキングコースによくありがちな、普通の街角的な入り口でした。標識がなかったら、絶対に見逃してしまいますね。
 近くに車が止まっていたりすると、木の「六国峠入口」の標識は見えないこともあります。交通標識のような、青くて背の高い、金属板の標識に注意しましょう。

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民家脇の階段から、ハイキングコースが始まります。

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 階段を上り切るとようやくハイキングコースらしくなります。

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 六国峠コースの最初の部分は能見堂ハイキングコースと言うようです。途中には昆虫広場なるものもあるようで、なかなかに昆虫フレンドリーなコースのようです。
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 越冬前のアカボシゴマダラの幼虫は、たいていこの水泳の飛び込みのような姿勢でじっとしていますね。
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 何だか「時間よ止まれ」の掛け声で、飛び込みの瞬間に停止させらててしまったような姿。こんな姿勢で苦しくないのでしょうか。
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 能見堂跡に到着。室町時代から明治初めまで、能見堂と呼ばれる寺院があったようです。
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 能見堂跡から右手に少し下ると谷津関ヶ谷不動尊という小さなお堂があります。
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 そこからさらに下ると、不動池。
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 池の周囲で寒さに震えていたアオマツムシ。もう11月ですから、最後の雄姿ですね。
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 相変わらず人相、虫相が悪いです。
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 コースに戻ると、タイワンリスが待っていました。見た目は可愛いですが、害獣とされています。犬みたいな全然可愛くない声で吠えているのをよく耳にしますね。
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 コースの土留め板にヒナカマキリの卵鞘を発見。非常に小さいです。
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 どれくらい小さいかと言うと、これくらい。親指の爪先と比べてみました。
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 もう一つありました。
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 高速道路の下をくぐると、今回のゴールはもうすぐです。
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 アカスジキンカメムシの幼虫もそろそろ越冬準備。
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 なつかしい、金沢動物園の高速道直結の駐車場です。
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 そして「ののはな館」。ハイキングの途中にこういう立派な休憩施設があるのはありがたいですね。ののはなカフェでは軽食も食べられます。
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 ここは日当たりがいいので、成虫越冬する連中が顔を見せてくれます。

 オジロアシナガゾウムシ
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 ムーアシロホシテントウ
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 オオホシカメムシ
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 もうすぐ最期を迎える虫たちの姿も


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     カラムシの葉を巻いた中にはアカタテハの幼虫。成虫越冬するはずですが、これから蛹になって羽化が間に合うのか心配です。
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