虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

オシドリの超能力

 厳寒の日の明治神宮。宝物殿の前の池でオシドリがたくさん泳いでいました。10羽以上いるようです。と、その時、群れの中の一羽がすくっと水の上に立ち上がったではありませんか。そして水の上を歩いていきます。超能力ならぬ鳥能力です。忍法アメンボの術かもしれません。その両側を2羽のオシドリが平然と泳いでいきます。

「どうだ、ホームズ君、このトリックが見破れるかな」。怪盗ルパン気取りです。
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 ところが、しばらく進むと立ち止まり、しゃがみこんでしまいました。どうも様子が変です。
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 そして「ドボーン」。
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 なーんだ。簡単なトリックでした。池に浮いた薄い氷の上を歩いていたのでした。池の氷の上で遊んでいると危険という見本です。良い子のみなさんも気をつけましょう。

近くのウォッチャーさんに尋ねると、ここのオシドリは氷の上にドングリを撒くと、すべったり、転んだりしながら、氷の上を駆けてくるそうです。数が少ない時は臆病で、慎重なオシドリも、群れが大きくなると、大胆になるのだそうです。オシドリも人間と同じで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態になるとのことでした。

この日はついでに、シロハラの鳴き声を覚えました。茂みでガサガサやっていた鳥が、人の気配に驚いて、ケケケケケッというような大声を出して突然飛び立ち、樹上に止まりました。この声何度も聞いたことがあったのですが、ようやく正体をつきとめました。
声の主はこいつでした。
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