虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

虫記者の正体はスミナガシ

 虫記者の正体は実はスミナガシです。変なアイコンは、幼虫時代の写真です。このジョーカーのような顔、緑のナメクジのような体。ウルトラシリーズの人気怪獣の一つ、ケムール人を思い起こさせる全体の印象。大のお気に入りです。
成虫も、白黒の粋な模様。墨流しとはまた、いい名前を付けたものです。墨を水面に浮かべて模様を紙などに写し取るあの技法です。でも最近は成虫、幼虫とも、見かける機会が少なくなりました。今年はようやく9月になって、高尾で、ボロボロになった成虫に会うことができました。本当に久しぶりの出会いで、こんなボロでも嬉しくなりました。
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 すぐ近くには食樹のアワブキもあります。よーく見ると、小さな若齢幼虫が、自分で食べた葉の葉脈にしがみついていました。まるで、食べかすのごみのように見えます。でも、必ずこうして葉脈にいるので、意外に見つけやすいんですよね。
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草刈り後の小川の土手には、セリ科の雑草がたくさん芽を出していました。そこへやってきたのはキアゲハ。
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若葉の裏に次々と産卵していました。よく見ると、右側の葉の表にも一つ、卵が生んでありますね。望遠ってすごい。遠くからでも、こんなのが写っちゃうんです。
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