カネタタキはどこにでもいる秋の虫です。都会の小さな公園でも、狭い庭でも、木の枝や垣根の茂みからチッチッチッと小さな声が聞こえます。秋から冬にかけては、昼間でも休みなく鳴いています。でも姿は見えません。小さいし、隠れるのが上手ですからね。まだ、その正体を知らないという人もいるかもしれません。
それでは、お見せしましょう。ここは東京・中央区の公園。捕まえ方はいたって簡単です。林の中のアオキなど低い木の枯葉が3、4枚かたまっていたら、透明のビニール袋をかぶせてゆする。
こんな葉っぱが狙い目。昼間はこういうところに隠れていることが多いんです。
袋の中に4、5匹いっぺんに飛び出してくることが多いですね。それほど、沢山いる虫だということです。この葉には5匹いました。
保護色なので木の枝や幹の上を歩いているのを見つけるのは、難しいですね。
たまに緑の枝にいると、見つかってしまいます。♂は小さな鱗のような羽を立てて鳴きます。
でも、どこにでもいるこんな虫をわざわざ捕まえて飼う人はいないでしょう。と思ったら、いるんですね。それは私です。マンションの上層階に住んでいると、カネタタキのチッチッチッが妙に聞きたくなるんですね。