まだフユシャクはいませんでしたが、擬木でコミミズクの幼虫を見つけました。鳥じゃないです。ヨコバイの仲間の虫です。小枝の節に擬態して越冬する目立たないやつですが、今回は「擬木に擬態」していました。「偽物の偽物」ですから、本物ということになるのでしょうか。何だかわけが分からなくなりますね。
ペタッと張り付くと、その存在が視界から消えます。小枝にいたら、私の視力では絶対に見つかりませんね。
擬木になりきっているコミミズク
しかし、歩きだすと、古代の銅矛のような変な姿はけっこう目立ちます。
「擬態を見破られた今、もはや袋のネズミ」。勝ち誇った私は、小枝でコミミズクをつっついてみました。
すると、またもや視界から消えたではありませんか。見た目があまりにも鈍そうなので、ヨコバイ類の特技であるジャンプを忘れていました。強力な後ろ足でジャンプするので、甘く見てはいけません。
緑色の未熟者もいました。擬態としては完全に失敗ですね。