今年は秋にきれいな黄緑色のヤマカマスを見つけました。山のカマスです。今や死語になったカマスはムシロで作った袋のことで、魚ではありません。ムシロも死語かもしれません。山キンチャクブクロとかいう名前にした方が分かりやすいですね。えっ、巾着も死語ですか。
ヤマカマス
なにはともあれ、今回のヤマカマスは中身が入っていました。中身はご存知、ウスタビガの蛹です。つまりヤマカマスはウスタビガの繭です。かなり回りくどい説明でしたね。黄緑色のヤマカマスは、冬に木の葉が落ちた後の枝で見つけることが多いですが、冬のヤマカマスはたいてい、もぬけの殻です。
ベランダの100均虫かごに入れてあったこのヤマカマスから、先日ウスタビガが出てきました。体が丸っこくて可愛い蛾です。
ウスタビガ
狭い虫かごだったので、ちょっと羽の先が曲がってしまいました。お金がなくて大きい虫かご買えなくてゴメン。
ちなみに、ウスタビガは漢字では薄手火蛾ないし薄足袋蛾と書くそうです。手火は提灯のことで、やはり繭の形状から付けられた名前のようです。提灯とか足袋も、いずれ死語になるのでしょうか。年を取ると人間、死語のかたまりになりますね。