裏高尾では、スカシダワラだらけの場所を発見。もちろんこの時期のは、中に蛹はなく、もぬけの殻。それでも、クスサン一族がたどった様々な生涯の痕跡が残っていました。
まずは、きれいに空っぽになったスカシダワラ。コクーンという名がぴったりの見事な造形ですね。
しっかりした蛹の抜け殻が残っているものもあります。まだ羽化していないのではと思うほど、立派な抜け殻です。きっと見事な蛾になったことでしょう。
そして、何らかの理由で蛹化に失敗した幼虫、シラガタロウ君のミイラが、俵の中に残っているのもありました。俵はミイラを保存する棺になってしまったんですね。
こういうのを開くと、ツタンカーメンの呪いみたいなのがあるかもしれません。死者への扱いには、敬意と丁重さが必要です。私のようにポイ捨てはいけません。