◎昆虫記者VS毒虫
=知っておけば何かと役立つ危険な虫の話=
毒虫と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、毛虫である。毒を持つ毛虫は、ドクガ(毒蛾)、イラガ(刺蛾)の幼虫などごく少数だが、その攻撃が強烈なだけに、他の多くの善良な毛虫たちも汚名を着せられ「キャー、毒毛虫!」と世の女性たちを震え上がらせることになる。
しかも、最近は都会にも毒毛虫のテリトリーが拡大。森に入らなければ大丈夫というわけにはいかない。都会で最も警戒すべきドクガの仲間「チャドクガ」の毛虫は、どこの街角にもあるサザンカ、ツバキの生垣に潜んでいる。
まずは、記憶に新しい昆虫記者対チャドクガの対決シーンを振り返ってみよう……
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◎取材を終えて
いまだに毒虫への恐怖感は消えません。しかし、日々防御態勢を強化しているので、その後大きな痛手をこうむったことはありません。そうなると、何だかさびしくなるのはなぜでしょう。これが恐いもの見たさなのでしょうか。相手がどの程度の攻撃力を有しているのか、試してみたくなったりします。しかし、こちらも寄る年波で体力が低下しているので、毒虫の攻撃が命取りになるなんてことにもなりかねません。やはり安全第一ですね。
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◎石垣島虫紀行その⑥
どっさりいるはずのアカギカメムシですが、今回はなぜか一匹しか出会えませんでした。それもほぼ完璧に白化したやつです。でも白いのも涼しげでいいですね。腹部や頭部の輝きが、キンカメの仲間であることをかすかに物語っています。
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アカギカメムシと言えば、普通はこんな感じの色模様ですよね。
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