虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

高尾山の虫見シュラン・ガイドその31、スミナガシ幼虫のモビール

 東高尾山稜コースはここから本格的な山道に入ります。

高い枝にいたアカボシゴマダラを撮ろうと、石垣に登ったのはいいのですが、降りる際に地面に膝を打ち付けてしまいました。
白が基調のアカボシゴマダラ春型は、夏型よりずっと大きいのが多くて、遠目にはアサギマダラのように見えます。
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 ここで登山は断念。京王線の線路脇を通って高尾山口駅へ抜ける裏道に向かいます。
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 見かけた蝶はクロアゲハ、ウラギンシジミ
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 星物がないですね。
あ、忘れてました。スミナガシの幼虫を。

あまりに小さくて、まだあのトランプのジョーカーのような角もない、見栄えの悪いイモムシです。
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 しかし、ここで注目したいのは、その造形物です。スミナガシの小さい幼虫は、アワブキの葉を先の方から食べていきますが、その際に、食べ残し部分を糸でつなぎ合わせて、カーテンのようなものを作ります。動く彫刻、モビールのようなものですね。
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 幼虫は、たいてい、食べ残した葉脈の先の方にいます。見事なモビールにムシミシュランは星2つ。

葉の切れ端の一つ一つが、丁寧に糸でつないであります。
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