今年も一匹だけ育てていたアケビコノハが無事羽化。部屋の片隅で突然、ガサガサと音がしたので、見に行ってみると、アケビコノハが蛹室から出てきたところでした。
ケースの端にアケビの葉を集めて作った蛹室です。
プラケースにつかまって羽を伸ばしていくポーズは蝶と同じで、羽を立てた姿勢でなんですね。
アケビコノハの上羽の表側は、見事に枯葉そっくりですが、裏側と下羽は黄色地に黒の目立つ模様です。でも、裏側がきれいに見えるのは、ほとんどこの羽化の時だけです。
羽が伸び切ると、いつもの枯葉擬態ポーズになってしまいます。
でもプラケースに入れておけば、黄色の裏地を眺めることもできます。さかさまにすると、ヒョットコのようなひょうきんな顔に見えます。
この色模様、何かのお菓子に似ていると思っていたのですが、「あれだ」と思い当りました。四国銘菓の一六タルトです。黄色のスポンジ生地で柚子入りの黒いこし餡を巻いた一六本舗の看板製品です。アケビコノハ・タルトと呼びたいくらい、よく似ています。皆様も四国旅行の際には是非ご賞味下さい。
下羽の表側は、飛ぶ瞬間以外には、なかなか見えないのですが、こんなふうに、都合のいい姿勢でとまってくれることも、たまにあります。去年の写真です。
羽を閉じるとこうなります。