虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ルリカミキリ、都会で急増中

 5月は虫見の最高の季節。なのに忙しくて遠出ができない。泣く泣く、ご近所の公園でお茶を濁すことに。

 でもご近所も捨てたもんじゃありません。道具小屋の目隠しに植えられたベニカナメモチ(レッドロビン)には、あのちっちゃくて、きれいで、かわいいくて、嫌われ者の害虫でもあるルリカミキリがいるんです。
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 ベニカナメモチのテッペン近くの葉にこんな噛み跡があれば、ルリカミキリがいる証拠。
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 葉っぱの被害はこんなもので、大騒ぎする必要はないのですが、幼虫が幹に入ると困ったことになるようです。街路樹としてのベニカナメモチの人気とともに、ルリカミキリも都会で急増中のようなので、そのうち一斉駆除の対象になることでしょう。

 でも虫撮る人々にとっては、そんなことはどうでもよくて、青く輝くカミキリを見られればそれで幸せです。一斉駆除される前に、しっかり記念撮影しておきましょう。
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 見つけるコツは、天気のいい日を狙うこと。日当たりのいい茂みのすぐ上をプーンと青い虫が飛び回っています。ピカピカ虫はみんなお日様が好き。タマムシ撮りと同じコツですね。

 止まったら、すぐに葉裏に回り込みますから、日向での写真が撮りたかったら、また飛ばして、止まった瞬間を狙います。
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 葉裏に回り込まれたら、葉っぱを直接裏返すのではなく、少し下の枝を持って、そっと持ち上げると逃げられずにすみます。
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 逃げられてしまっても、そんなに遠くには飛んで行かないので、しつこく追いかけ回しましょう。