虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

クロコノマチョウ♂♀カップルの枯葉擬態

 自宅で飼育していたクロコノマチョウが昨日全員羽化しました。土曜なのに早朝出勤で、羽化には立ち会えず。狭いプラケースの中で4匹がぎゅう詰めだったので、帰宅後に逃がしてやるまでに、羽が少し傷んでしまいました。申し訳ない。

 全員ほぼ同時期に蛹化。
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 羽化後の抜け殻です。
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 ♂、♀、並べて手乗りです。黒っぽい方が♂。赤っぽい方が♀。
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 クロコノマチョウは♀の方が断然きれいです。特に羽を開くとその差が際立ちます。

 ♀の手乗り開翅。色柄も良く、羽の輪郭もいい感じですね。
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 ♂の手乗り開翅。色柄と言うのもはばかられるぐらい、見栄えのしない、しょぼくれた男です。私が言うのも何ですが。
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 ベランダに出してやったら、♂♀が仲良く並んで枯葉にとまってくれました。枯葉擬態の写真を撮るには、これほど都合のいいことはありません。
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 こんな風に越冬していたら、どこにいるか全く分かりませんね。

 アップにしてみても、やっぱり黒っぽいのと赤っぽいの、2枚の枯葉です。
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 黒っぽい♂が羽を広げました。もしコノハチョウとかならここで「あっ、きれいな蝶がこんなところに隠れてた」となるところですが、クロコノマの場合、状況にほとんど変化がありません。枯葉が一枚、風にあおられて転がっただけという感じですね。
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