虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

性懲りもなく蟻擬態ホソヘリカメムシで遊ぶ

 あっという間に秋ですね。秋と言えばカメムシ。成長の全ステージを一気に見られるお得な季節がやってきました。

 近所の公園で、まずは蟻擬態のホソヘリカメムシを探します。草花がたくさん実を付ける秋が、子育てに最適な季節なのでしょう。実のなった草を探すと、たいてい何種類かのカメムシがいます。

 外来種と思われる巨大な豆には、やっぱりいました。アリンコになり切ったホソヘリカメムシの若齢幼虫。
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 同じ豆に成虫もわんさと。大きな豆なので食べ応えがありそうです。
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 成虫はガニ股以外、どこと言って取りえの無いカメムシなので、どうでもいいですね。

 近くの葉に、少し大きな幼虫もいました。これもまあ、どうでもいいです。
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 持ち帰りたくなるのは、やっぱり若齢幼虫です。プラケースに入れてみました。
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 息子は「ただのアリンコじゃない」と無関心。でも、こういう言葉は、ホソヘリカメムシにとっては、この上ない褒め言葉。また一人、人間を騙してやったぞと、ほくそ笑んでいるに違いありません。

 こうして群れていると、なおさら集団生活が得意なアリンコに見えます。
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 小指の先に乗せてみました。ここまで拡大してもアリンコに見えるというのは、さすがと言うほかありません。
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