虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

肩身の狭いコムラサキと、図々しいキマダラカメムシ

 水元公園は水辺の公園なので、柳の木も各種色々あります。クヌギシギゾウムシだらけのクヌギの木があって、柳の木もあるとなれば、幼虫が柳を食べて、成虫がクヌギの樹液を吸うコムラサキにとっては理想的な生息環境というわけです。

 クヌギの樹液ではコムラサキがアカボシゴマダラと場所取り合戦を繰り広げていました。悲しいことに、外来種のアカボシゴマダラの方が腕力が強いようで、いい場所はアカボシに占領され、純国産のコムラサキは追い立てられて肩身の狭い思いをしていました。国産コムラサキ頑張れ。
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 クヌギの樹液には、意外な虫も。これまた外来のキマダラカメムシです。南方の虫ですが、もう東京に進出して久しいらしいです。虫の世界も、海外からの訪問客が増え過ぎて困りますね。
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 クヌギの樹皮の割れ目に口を突き刺して、樹液を吸っています。
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 キマダラカメムシの幼虫もいました。
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 図体の大きいカメムシですから、そのうち東京でも、在来種を押し退けて、一番態度の大きいカメムシになっていくのでしょう。