オオカマキリとチョウセンカマキリの見分けは、危険を伴う。鎌の間の色、模様で区別するのが一番簡単、確実だと言われているが、そのためには、鎌で引っ掻かれる危険を覚悟の上で、カマキリの首根っこをつかまなければならない。
横浜の舞岡公園で、たまたまこの2種類が近い距離にいたので、いかに危険であろうとも、これは比べてみないわけにはいかない。
これがチョウセンカマキリの鎌の間
そしてこれがオオカマキリの鎌の間
比べてみると、チョウセンカマキリはオレンジに近い濃い黄色、オオカマキリは薄い黄色で、紫の縁取りが目立つ。
皆さんも是非、勇気を出して、カマキリの見分けに挑戦してほしい。
しかし、実はこんな危険を冒す必要はなかったのである。この2匹はともに雌。大きさを比べれば、違いは歴然だった。さらに、チョウセンカマキリは、産卵を終えたばかり、オオカマキリの近くにも、自ら生んだと思われる卵のうがあった。卵のうの形には歴然とした違いがある。鎌の間の色を確認したのは、虫記者の自己満足にすぎなかった。
産卵中のチョウセンカマキリ
オオカマキリとその卵のう
ちなにみ、カマキリの安全な捕まえ方は、2枚目の写真が参考になる。首の後ろから鎌と一緒につまむと、引っ掻かれる危険はない。