虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

お菊虫のたたりにご注意

 週末は寒かったですね。21日は埼玉県の嵐山に行きましたが、寒すぎて蝶はほとんど飛ばず、風邪をひいて帰ってくるという散々な結果に終わりました。ここの観光資源であるオオムラサキの幼虫は、落ち葉の中から這い出して、細い枝の股の部分に進出していましたが、まだ体色は茶色のままでした。
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今回の最大の収穫は、お菊虫の集団でした。お菊虫は言わずと知れたジャコウアゲハの蛹。怪談番町皿屋敷で古井戸に身を投げたお菊の亡霊と言われているあの不気味な蛹です。
肌色とオレンジの体色には、後ろ手に縛られたお菊の艶かしさがありますね。波打つようなひだは、着物のしわのように見えないこともありません。私の友人は、これを見た日に足首を捻挫し、しばらく歩けなくなりました。今回風邪を引いたのも、お菊のたたりかもしれません。やはり、こいつに出会ったら、手を合わせて拝んでおいた方が無難でしょう。
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あとは、おなじみの連中です。
まずは、今年初めて出会ったベニシジミ
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 仲むつまじいケシツブチョッキリのカップ
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クロウリハムシ。もうしばらくすると、こいつばかりになって「あんたは、もう出てこなくていいよ」って感じになりますね。
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ナナフシの幼虫も、エノキにのぼり始めていました。エノキは色々な虫がいて楽しい木ですね。
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