虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

タマムシ狙いで張り込み

 ついに撮りました。なんと張り込み4日目です。何を撮ったかと言うと、皆さんが既に撮り終えて久しいヤマトタマムシです。毎年何匹かは出会うのですが、いつも偶然の出会い。狙って撮るっていうのは、結構難しいですね。
 
 場所は明治神宮。芝生の中に秘密のエノキがあるのです。ここには必ずタマムシがやってきます。でも大抵は樹冠を飛び回るだけ。「一番きれいな虫って何だろう、一番光ってる虫って何だろう」。Mr.Childrenの歌?を歌って、気長に待ちます。
 
 葉裏にタマムシの影。たいていはこんな状況です。1日目は目で楽しむだけで、写真にはならず。
 
イメージ 1
 
 2日目は、低い位置に来た瞬間、帽子でたたき落とそうとして失敗。3日目は、死骸に出会う悲しい一日。
イメージ 2
 
 そして4日目。ついに絶好の位置にタマムシを発見。かなり高さはありますが、望遠だと全身が見えます。
イメージ 5
 
 少し身を起こしたかと思うと「ブーン」。飛び立つ瞬間もしっかり激写しました。
イメージ 6
 
イメージ 7
 
イメージ 8
 
 この日は超ラッキー。別の一匹が目の前を通り過ぎ、手の届きそうな枝にとまりました。
イメージ 9
 
 そっと枝を引き寄せて、サッと手づかみに。
イメージ 10
 
低い葉の上に置いて、真上から飛び立つ瞬間を撮ります。その間、ほんの数秒。あっという間に飛び去って行きます。
イメージ 11
 
イメージ 12
 
イメージ 3
 
 低い航跡を描くタマムシの後を追って、10メートルほど走りました。いやー、子供ですね、まったく。でもこういう瞬間は、幾つになっても楽しいんです。
イメージ 4