オトシブミもチョッキリも、いい名前じゃありませんか。風流かつユーモラスな上に、おかしな姿。一生懸命に子供用の揺りかごを作る姿を見たら、たいていの人は虫好きになりますよね。
虫好きが増えることを期待して、今年の高尾のオトシブミ、チョッキリ一気出しです。
まずは一番目立つヒゲナガオトシブミ。ヒゲも多少長いかもしれませんが、際立っているのは首の長さ。産業用ロボットのような姿です。毎年、今年こそはベストポーズの写真を撮るぞと、気合が入ります。
首の長いのは♂だけで、メスはごく普通。
なんて、ばかにしていたら、飛ばれてしまいました。
ヒゲナガオトシブミのライバルは、黒光りするエゴツルクビオトシブミですね。鶴首と呼ばれるぐらいですから、首の長さには自信があるのでしょうが、実際にはヒゲナガの方に軍配が上がりそうです。
髭長、首長、とくれば、次はアシナガオトシブミです。
アシナガなのに、全然足が長くないです。♀なんでしょうね。詐欺のようですいません。
今度は本当に足長、そして足太の、ルイスアシナガオトシブミ♂です。虫の場合、基本、首やら足やらが不必要に長いのは♂です。
アカソにいるのはヒメコブオトシブミ。
ヒメクロオトシブミは、下方に見える揺籃から出てきたところでしょうか。
こちらはウスモンオトシブミ
チョッキリ系はオトシブミより、揺籃づくりは雑ですが、体の色はずっと鮮やかなのが多いですね。
イタヤハマキチョッキリに似てますが、かなり小ぶりなので、たぶんファウストハマキチョッキリだと思います。
同じカエデの木に、地味な虫が。これもマルムネチョッキリというチョッキリのなかまのようです。
イタドリの茎をポキッと折って三角帽子のような大きな葉巻が作ってあれば、
近くにドロハマキチョッキリがいます。
ドロハマキのすぐ近くで、同じイタドリの葉で小さな揺籃を作っているのは、カシルリオトシブミ。
ルリオトシブミの仲間がもう一つ。まっ黒でも一応ルリ。コブルリオトシブミです。たぶん。でも、たくさん集まっていた木がカエデ系ではなかったので、少し怪しいかも