ハマヒサカキのテカテカの葉に、キラキラのクリスマス・イルミネーションのような銀色の食痕が山ほどあれば、その葉裏にホタルガの越冬幼虫がいます。
しかし、葉を裏返しても「全然いない」と思う人もいるでしょう。越冬幼虫は食痕にそっくりで、食痕に埋まるように身を隠すので、つい見落としてしまいます。
どれが食痕で、どれがホタルガ幼虫か、判然としませんね。
拡大してみると、ようやくホタルガと分かります。
次の毛虫はマサキの枝先で孵化したばかりのミノウスバ。啓蟄にふさわしい姿ですね。独特の縞模様はまだなくて、ただの茶色い毛虫なので、遠目には枝先がちょっと汚れているぐらいにしか思えません。
晩秋に産卵現場を押さえておかないと、老眼でこれを見つけるのはちょっと難しいです。
以前に掲載した晩秋(11月)の産卵現場。
それに比べて、ドクガ系の毛虫はなんと目立つことか。
そして、目立たないどころか、外からは全く見えないのが、枯れたススキの茎の中にいるこいつ。たぶんスジツトガというやつです。
ささ虫とか言う名で釣り餌にもなっているぐらいですから、ススキ原を歩くと、至る所にこいつの隠れ家の手がかりがあります。
分かりやすい穴ですね。この穴から一節上のところにたいていイモムシがいます。釣り餌に困ったら、是非ご利用を。