虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

エビガラスズメ幼虫は顔とお尻が魅力的

 ご近所の柵に巻き付いていた10本ほどの西洋アサガオが、ほとんど丸裸になっていました。こんなことをするのは、エビガラスズメに違いありません。サツマイモの害虫として知られるエビガラスズメですが、アサガオも同じヒルガオ科なので、被害を受けています。
 もうすべて蛹になって、土中に潜伏しているとすれば、犯人捜しは困難を究めます。でもわずかに2、3枚残った葉を裏返してみると、発育の悪い小さな幼虫が一匹だけ取り残されていました。
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 緑の体。お尻に黄色い旗のようなトゲを付けて、かわい子ぶっています。
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 つい持ち帰って育てたくなりますね。

 ところが数日もすると、脱皮して体色が薄汚い茶色に。
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 でも、魅力的な部分もあります。顔は愛嬌のある縞模様。
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 そして、お尻は、角を振りかざした怪獣風です。
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 また数日で、さらに太く大きくなりました。手に乗せてみると、ずっしり。人前でも平気で巨大な糞をします。
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 そして現在は、こんな姿。蛹の長い鼻は傘の取っ手のようで見事です。羽化は来年でしょうか。
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