虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

豪(australia)

ワライカワセミに笑われて・豪キュランダの旅

キュランダのバロン川沿いにはワライカワセミ(Laughing Kookaburra)がいますが、なかなか姿は見えません。聞こえるのはケラケラという、大きな笑い声だけ。馬鹿にされているような気分になります。多くの人が同じ思いを味わったのでしょう。でなければ、笑…

熱帯カラーのコメツキムシ・豪キュランダの旅

キュランダには散策路が幾つもあるのですが、蝶やトンボ以外の昼間の虫探しは難しいです。外国だと食草、食樹が皆目見当も付かないので、「たまたま見つける」という効率の悪い探し方にならざるを得ません。 そんな中で、たまたま目の前にいたのが、このコメ…

世界最大の蛾・豪キュランダの旅

世界最大の蛾と言えば、諸説ありますが、オーストラリアのヘラクレス・モスが最有力候補です。日本のヨナグニサンとほぼ同種のアトラス・モスもでかいですが、翅の平均的な面積での比較では、どうやらヘラクレス・モスの♀に軍配が上がるようです。まあ、「1…

トンボの翅もデザイン豊富・豪キュランダの旅

さすがは熱帯。豪キュランダのトンボは、翅のデザインが色々で楽しい。 ネットで見つけて、一番見たかったのが、翅にきれいな斑点を散らしたこのトンボ。グラフィック・フラッタラーというチョウトンボの仲間です。グラフィック・デザイナーが作ったガラス細…

ユリシス(オオルリアゲハ)全滅の悪夢・豪キュランダの旅

トロトロとしている間に、もう次の海外虫旅の予定が迫ってきました。やっつけ仕事で、オーストラリア・キュランダの虫を片付けないといけません。 もともとの安易な計画では、オーストラリア最大の蝶園であるキュランダのバタフライ・サンクチュアリで、幸せ…

妖精カマキリと貪欲カブト・豪キュランダの旅

豪キュランダの宿泊施設、レインフォレスト・アコモデーション・パークでのライトトラップで、一番心ときめいた虫は、カブトでもクワガタでもカミキリでもなく、小さなカマキリでした。 その名はネット・ウィングド・マンディス。学名はneomantice australis…

クリスマス祝いと虫撮り夢のコラボ・豪キュランダの旅

怪物バニップの隠れ家から解放された昆虫記者は、豪キュランダの宿レインフォレスト・アコモデーション・パークに戻ってきました。既に夜は更けて、あたりは真っ暗。しかし、虫記者の帰りを待つロッジの前だけは、まるで昼間のように煌々と明かりが灯ってい…

拉致された虫記者・豪キュランダの旅

いよいよ、怪物バニップ、あるいはミスタースマイリーこと、デービッド博士の登場です。キュランダ・レインフォレスト・アコモデーション・パークの受付で待っていると、博士が自家用車で現れ、窓を開けると、いきなり「ここより私の家の方が虫がたくさんい…

怪物バニップとニジイロクワガタ・豪キュランダの旅

ケアンズからの日帰り観光地の定番であるキュランダでは、宿泊しようなんて考える人は、まずいません。だから、大手のサイトで予約できるホテルなんてものは、村の中には一軒もありません。つまり、泊まる必要なしってことですね。 予定していた宿が泊まれな…

ナナフシいじめで天罰・豪キュランダの旅

世界最長級のロープウェー、スカイレールはバロンフォールズ、レッドピークという、熱帯雨林の山中の途中駅を過ぎ、やがて山裾のスミスフィールド駅へと下っていきます。 ゴンドラリフトから見えるスミスフィールド駅周辺は、池があり、芝生が広がり、まった…

ハエ男の恐怖・豪キュランダの旅

次はいよいよスカイレールに乗ります。スカイレールの料金は往復で75豪ドル。日本円にすると、6000~6500円くらい。高いですよねー。全長7・5キロの世界最長クラスのロープウェーなので、妥当な値段とも言えるのですが、単なる移動手段だと考え…

ナナフシだらけの駐車場・豪キュランダの旅

キュランダ高原列車のバロンフォールズ駅へと続く遊歩道は、小さな美術館でもあります。 歩道の手すりには、虫もたくさんいますが、虫嫌いな人でも楽しめる芸術作品も点在しています。さすがは芸術家の村キュランダです。 でも、作品のモチーフは虫が多いの…

死のサイクリングロードでバロン滝へ・豪キュランダの旅

キュランダ高原列車のバロンフォールズ駅は、たった10分間の記念撮影停車だけで終わってはもったいないロケーションです。などと考えるの極めて少数派。その中でも、虫撮りのために再訪しようなどと考える人は、さらに少数派です。 大雨の後とかでないと、…

虫と列車のツーショットに挑戦・豪キュランダの旅

列車がキュランダ駅に到着してしばらくすると、先頭の機関車を切り離します。最後尾の客車につなぎ直して、午後のケアンズへの帰りの準備をするのです。 キュランダ高原列車の機関車連結作業。このシーンを見るためには、かなり長いことホームでぐずぐずして…

駅はいつでも虫取り放題・豪キュランダの旅

キュランダ高原列車はズンズン走ります。と言っても、実はとてつもなく低速。たった37キロの路線を2時間近くかけて進みます。マラソン選手にも抜かれてしまいそうです。つまり、この列車は単なる移動手段ではないということです。この列車に乗ること自体…

世界の車窓の絶景とサトウキビの害虫・豪キュランダの旅

キュランダ高原列車フレッシュウォーター駅前には灯火に誘われてきたと思われる白っぽいコガネムシの仲間。グレーバック・ケインビートルと言います。サトウキビの大害虫だそうです。 ケインはシュガーケイン(サトウキビ)のケインですね。こいつを駆除する…

グリーンアントの女王・豪キュランダの旅

1月のケアンズは朝から暑いです。でも負けてはいられません。キュランダ高原列車フレッシュウォーター駅での炎天下の虫撮りは続きます。 まずはグリーンアント。グリーンアントはツムギアリの仲間で、木の葉を糸でつなぎ合わせた樹上の巣は、風にそよぐハン…

駅で虫探し開始・豪キュランダの旅

1月23日早朝、格安航空ジェットスターでケアンズ空港に到着。この空港は広大なマングローブの森に囲まれています。 その森の中には、オーストラリアの海に潜む謎の猛毒クラゲ、イルカンジ・クラゲの正体を突き止めた研究者ジャック・バーンズ氏の名を冠し…

オーストラリアはナナフシLOVEな国だった・豪キュランダの旅

1月末にオーストラリア・ケアンズ近郊の熱帯雨林に囲まれた芸術家の村、キュランダへ行ってきました。なぜって、虫記者は芸術家ですから。なんて訳はないですね。 キュランダはケアンズからの日帰りオプショナルツアーの定番ですが、無理やり宿泊してみれば…