虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

高尾山の虫見シュランガイド

高尾山の虫見シュラン・ガイドその40、エゴシギゾウムシ

裏高尾散策で次に出会ったのはエゴシギゾウムシ。2匹いましたが、どちらも道端の草の上。近くにエゴの木は見当たりません。これ、本当にエゴシギなのかな、と疑問がわいてきますね。 そこで、一匹持ち帰って、エゴの実を与えてみると、すぐにかぶりつきまし…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその39、ドロハマキの作業

21日は、今が見頃のオオトラフコガネ(ハナムグリ)を探して、裏高尾散策。 真打ちはなかなか登場せず、最初に出てきたのはドロハマキチョッキリ。葉巻きの作業中に、ちょっと失礼して撮影。 こんな長い葉巻を作ります。 近寄ってみました。 青いタイプも…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその38、ムラサキシャチホコ幼虫

陣馬山ふもとのクルミの木。葉裏に、ついに発見。ムラサキシャチホコの幼虫です。こいつを見つけるため、何度クルミの木を見上げたことか。でも家に持ち帰るとすぐに★になってしまいました。やっぱり寄生されていたのか。涙、涙の合掌です。 もちろん目当て…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその37、マダラアシゾウムシ

今回は陣馬山のゾウムシ。非常に地味なのがカラムシの葉の上に。しかし、よく見ると足に繊細な模様。久々のマダラアシゾウムシです。 指に乗せて、柄物ストッキングをチェック。うーん、見事だ。ムシミシュラン星二つ☆☆です。 背中のコブもすごいです。 すぐ…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその36、ヒオドシチョウのテリ

陣馬の山頂でもやっぱり、この蝶が陣を張っていました。ヒオドシチョウです。高尾周辺の山々の頂上は、ほとんどすべて、ヒオドシのテリトリーにされています。 頂上にはシシウドが多いためでしょうか、キアゲハもたくさん飛び交っています。もう少しすると、…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその35、酒好きのウラギンヒョウモン

涼しい風が吹く陣馬山の頂上は、蝶のたまり場になっていました。 山頂の目印、白馬の像 特に多いのがヒョウモンチョウ。ほとんどはウラギンヒョウモン。 花に来るだけではありません。茶屋の調理場で一休みするちゃっかり者もいます。恐らく甘酒の香りに引き…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその34、アサギマダラ

いよいよ真夏。今回は暑さ対策で少し標高の高い陣馬山(857メートル)へ。陣馬からのコースは北高尾山稜の堂所山へと続きますが、踏破する気力は全くありません。 頂上に一番近い和田峠まで車で上ると、あとは楽ちん登山。普通の人なら30分で頂上だそう…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその33、ハテナ?な者たち

東高尾山稜で見かけたハテナな者たちです。 2連のナガタマムシはよく見ますが、3連はちょっと変。 クルミハムシは平べったいハムシのはず。卵を抱えた♀のハムシは、どれもすごいお腹をしていますが、これは膨らみ過ぎな感じがします。 おしろいを塗りたく…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその32、雑多な者たち

東高尾山稜で見かけた雑多な連中です。 アオオビハエトリはいつ見ても、アリを食べています。アリに擬態して、アリを捕まえて食べる。自分がアリだったら、これほど恐ろしい生き物はほかにないでしょう。 コハナグモが共食いをしてました。クモは肉食と思い…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその31、スミナガシ幼虫のモビール

東高尾山稜コースはここから本格的な山道に入ります。 高い枝にいたアカボシゴマダラを撮ろうと、石垣に登ったのはいいのですが、降りる際に地面に膝を打ち付けてしまいました。 白が基調のアカボシゴマダラ春型は、夏型よりずっと大きいのが多くて、遠目に…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその30、シャチホコガ幼虫

今回は東高尾山稜コースの蛾です。 この不思議な生き物は、トゲアシガの仲間。すごいデザインです。 ハガタベニコケガの落書きのような模様も面白いですね。 ウコンカギバが緑の葉の上に、ワッペンのように張り付いていました。 キスジホソマダラもきれいな…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその29、アオバセセリ幼虫

いよいよ梅雨入りですね。となると、休日も虫探しに出かけられず、家の中でいじいじしていることが多くなります。そんな時は、イモムシ飼育で時間をつぶすのが一番。今のうちにイモムシ調達です。 東高尾山稜コースのアワブキの木で、アオバセセリの幼虫見つ…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその28、ゼフィルスの季節

今回は東高尾山稜の端っこをちょっとだけ探索。 高尾駅からすぐの浅川金比羅神社の参道入り口は、ほとんど誰も気づかない住宅街の中の空地のようなところです。 山は、いつの間にかゼフィルスの季節になっていました。 アカシジミとウラナミアカシジミは、同…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその27、オオゾウムシ

日影沢の頂上付近、シシウドらしきセリ科の草の大きな葉にはヒメシロコブゾウムシがたくさんいました。都会の公園ではヤツデやキヅタにいますね。 こちらは小さなシロオビアカアシナガゾウムシ。 朝方は葉の上、夕方の帰り道は、ガードレールや防護柵を眺め…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその26、クモガタヒョウモン

日影沢の蝶。木陰の山道にいたのは、サカハチチョウとオナガアゲハぐらい。 頂上付近の草原にはヒョウモンチョウがたくさん飛び交っていました。大半はクモガタヒョウモンのようでした。 あとは、あまり見たくない蛾と、イモムシ、毛虫たちです。 オオギンス…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその25、フチグロヤツボシカミキリ

日影沢の山道の途中で出会ったカミキリたちは、地味なのばかり。 アトモンサビカミミリは、サビカミキリの中では比較的分かりやすい模様です。 うーん、これは難しい。たぶんヒメナガサビカミキリではないかと思います。違うかも。 モモグロハナカミキリも目…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその24、カシルリの落とし文

イタドリはオトシブミ、チョッキリに人気の草です。 ヒゲナガオトシブミ、カシルリオトシブミ、ドロハマキチョッキリなどが寄ってきます。 日影沢の川沿いのイタドリでカシルリの細かい作業を観察。 作業開始前のカップルでしょうか。 交尾 、 そして、落と…

高尾山の虫ミシュラン・ガイド

24日の土曜は暑くなりそうだったので、涼しい日影沢から高尾を目指します。 朝方は大きな葉の上で休憩中の虫を探すのが一番効率的。 桑の葉をチェックしていると、オオッ!、ヨツモンカメムシ。生涯2度目の出会いです。こういう分かりやすいカメムシはい…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその22、怪物クロモンキリバエダシャク

日も暮れてきたので、結局大垂水峠にはたどり着けないままUターン。 すると、夕やみ迫る森の中に怪物クロモン。くまモンではありません。 正面から見ると、何が何なのか。悪魔?、閻魔大王?、それより洋物のデビルとかサタンとかの方がぴったりくる姿です…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその21、ハサミツノカメムシ♂

草戸山から三沢峠を経て南高尾山稜に向かいます。尾根道のアップダウンが結構きついです。 (左に下ると城山湖、真ん中は峰の薬師、右は三沢峠を経て南高尾山稜コース) おっ。この真っ赤な角。お前は誰だ。 正体はハサミツノカメムシの♂。ハサミムシとカメ…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその20、アオハムシダマシ

草戸峠を経て草戸山頂上への道にも、きれいな虫が。おなじみのアオハムシダマシですが、花の上で可愛い子ぶっていると、心優しいムシミシュランガイドはつい星一つあげたくなります。 あとは普通で、あまりパッとしない連中が続きます。 セアカツノカメムシ …

高尾山のムシミシュラン・ガイドその19、ナミハンミョウ、ヘリグロベニカミキリ

昔々、シャンプーの宣伝で「後姿の素敵なあなた…振り向かないで…」という歌詞の歌がありました。 大地沢の田んぼの周辺で見かけたナミハンミョウはまさにそれですね。後姿の美しいことこの上ないのですが…。 くるりと振り向くと、めっちゃ恐い顔です。「星付…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその18、アカガネサルハムシ

依然として大地沢の広場で、ザリガニ釣りの子供たちを横目にうろうろ。 アカガネサルハムシは、日本でいちばんきれいなハムシの有力候補。わざわざ高尾まで来なくても、都会の公園にもたくさんいます。でも、ノブドウがあると、ついアカガネを探してしまって…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその17、ヒゲブトハナムグリ

今回は大地沢から草戸山を経て、南高尾山稜の大垂水峠方面を目指します。 大地沢の広場って、のんびりしていていいんですよね。と、いうことで、またしても山登りの前に、低地で時間を費やしてしまいます。 すると、ヒゲブトハナムグリが何十匹も群れ飛んで…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその16、ヒゲコメツキ

北高尾山稜の縦走を断念して、一気に木下沢を下ります。 しかし、その途中では、変なやつらが待ち伏せしています。 誰だお前は。 アカボシゴマダラの終齢幼虫でした。 誰だお前は。 マメドクガの幼虫でした。モコモコの毛に触ってみたくなりますね。 そして…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその15、ドロハマキチョッキリ

前回はアオバセセリに星2つ☆☆付け忘れました。ムシミシュラン・ガイドは、興奮すると大事な採点も忘れてしまいます。 そして、今回もまた大興奮です。関場峠に近づくと、周囲はイタドリだらけに。まずは、いつものカシルリオトシブミ。 イタドリの葉をさら…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその14、アオバセセリ

キャンプ場跡からさらに木下沢林道を上っていくと川幅はどんどん細くなります。 花盛りのウツギは、虫のレストラン状態。 フタオビヒメハナカミキリがいました。極小ながら、ハナカミキリらしい気品があります。 ウスベニヒゲナガ。これまたきれいなヒゲナガ…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその13、サカハチチョウ

ようやく木下沢林道に入りました。 わりと大型で見栄えのいいカメムシいました。ハサミツノカメムシの♀かな。 ヒシベニボタル。胸部のマス目模様が面白いですね。 そしてやっと、お目当ての一つ、サカハチチョウの登場です。 ウツギの花に2匹。 春型の羽は…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその12、イボタガ幼虫

まだまだ木下沢にはたどり着けず、下の方のハイキングコースをうろうろ。 ヒゲナガオトシブミの♂、やっと納得の写真が撮れました。このキリンのような首。大型の♂でないと、この迫力は出ません。ムシミシュラン・ガイドも納得の星1つ☆。 エノキにはテングチ…

高尾山の虫見シュランその11、ホタルカミキリ

裏高尾のハイキングコースの花には、いつもの連中が。見慣れた顔ぶれですが、一応あいさつぐらいはしておかないといけません。 クロハナムグリ。あまりにも地味だ。 コアオハナムグリ。あまりにも普通だ。 ヒラタハナムグリ。あまりにも地味で、普通で、小さ…