虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ボルネオの昆虫総まとめ②キナバル山の珍虫、奇虫、巨大蛾モスラ

 ボルネオのキナバル山は三葉虫のようなサンヨウベニボタル、体長より飛び出した両目の距離の方が長いシュモクバエ、モスラのような巨大蛾ヨナグニサンなどなど、珍虫、奇虫がウジャウジャいて、虫好きは狂喜して、本当に気が狂うほどです。

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大怪獣モスラのモデルとも言われる巨大蛾ヨナグニサンもかなりの確率で見られる

 ヤフーブログ閉鎖に伴う総まとめ復活作業。今回はボルネオの昆虫総まとめの2回目、キナバル山編です。と言っても虫ブログなので、標高4000メートル超えの山頂を極めて息も絶え絶えになったりはしません。

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陸の三葉虫のようなサンヨウベニボタルの♀。メスはこの形で既に成虫。ネオテニー、いわゆる幼態成熟ってやつですね

 山すそのキナバル公園から登山口あたりをウロウロするだけです。山は遠くから眺めた方がきれいだし、山頂に虫はいません。

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体長より飛び出た両目の距離の方が長いというとんでもない姿のシュモクバエ

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鳥の糞に集まる二匹のハエという、奇抜なデザインの擬態?。

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白いゴキブリ。白くても清楚とは言い難いですね。

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「昆虫記者、ついに新種発見か」と話題に全然ならなかった派手なナナフシ

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世界最大の花ラフレシアも見られます

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雲の上にそびえるキナバル山


 それでは、キナバル山に突撃です。心の準備はよろしいでしょうか。きれいな虫もいますが、人によっては吐き気を催すような気味悪い虫もいますので、気分の悪くなった人は途中退席してもいいです。

 

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水鳥の行進、求愛、縄張り争いと、ごみのように小さいツマグロヒョウモン幼虫

 葛飾区の水元公園に水鳥の季節がやってきました。都内だとほかではあまり見かけないカンムリカイツブリが、今年もやってきていました。少なくとも4羽はいるようです。

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今年もいましたカンムリカイツブリ

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カンムリカイツブリ、3羽集合


 ハジロカイツブリもいました。

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こちらはハジロカイツブリ

 普通のカイツブリも遠くに何羽かいたので、少なくとも3種類のカイツブリが見られますから、カイツブリ・ファンは是非お越しください。でも、いるのかな、カイツブリ・ファンなんて。

 

 遠くの水面を見渡すと、恐らく千羽単位のカモが浮かんでいます。ほとんどがヒドリガモのようです。

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水面に浮かぶ小さな点々はカモか

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ほとんどがヒドリガモのようです。

 そのうち一団が陸に上がってきました。1羽が上ってくると、あとからゾロソロと集団がついてきます。水の中にいるときのカモは優雅ですが、陸に上がると、よちよち歩きで危なっかしいですよね。でも、そこがまた可愛い。

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ヒドリガモ軍団が上陸開始

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 時々自転車がやってくるので、交通事故に遭わないよう気をつけてほしいですね。

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歩行カモに突っ込む自転車。交通事故に気を付けましょう

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歩く姿はかわいい

 マガモも何組かカップルが来ています。

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マガモカップ

 ウは婚姻色のものが多くなってきました。口に枝を咥えているのは、もしかすると、求愛行動かもしれません。鳥の中には、愛の証しとして、指輪の代わりに小枝などを受け渡すものもあるようです。

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枝を咥えた婚姻色の鵜。求愛行動かもしれません。

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 一方、サギは縄張り争いを繰り広げていました。自分の縄張りに他のサギが入り込むと、激しい喧嘩が起きていました。優しそうに見えて、結構気が荒いんですね。

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サギの縄張り争い

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 求愛とか、縄張り争いとか、色々見られるので、鳥観察も結構楽しいものです。

 

 でも本業?は昆虫記者なので、厳しい条件の中でも虫を探します。冬に見られる虫は限られるので、虫見から鳥見に転向する者が後を絶ちませんが、そこで意地を見せてこそ昆虫記者です。

 

 そんな時、都合よくパンジービオラの花壇を発見。ツマグロヒョウモンの越冬幼虫が絶対いるはずです。絶対にいると信じないと、この時期の小さな、小さな幼虫を見つけることはできません。

 

 こういうきれいな花、きれいな葉のビオラには幼虫はいません。

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花も葉もきれいなスミレには幼虫はいない

 葉がみすぼらしく食い荒らされ、花がしおれているようなのを探します。

 

 例えばこんなのです。

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 葉を裏返してみると。いました。ツマグロヒョウモンの幼虫です。ゴミにしか見えないほど小さいです。

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ゴミのように小さい冬季のツマグロヒョウモン幼虫

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こんなボロボロのスミレが狙い目

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やっぱりいました。極小のツマグロヒョウモン幼虫です。

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ちょっと大きめの幼虫。

 ずっとしゃがみ込んで小さな幼虫を探していたので、腰が痛くなりました。年ですね。高齢者には冬の虫撮りはつらいです。

尻フェチにはたまらないアカスジキンカメ幼虫の越冬姿

 台風被害から当分立ち直れそうにない埼玉・秋ヶ瀬公園ですが、冬場の常連のアカスジキンカメムシ幼虫は、今年も頭隠して尻隠さずのいつもの姿勢で頑張っていました。尻フェチにはたまらない?お姿ですね。

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尻フェチにはたまらない、素敵なお姿のアカスジキンカメ幼虫の越冬風景

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頭隠して尻隠さず。お尻が寒そうです。

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 でも見かけるお尻の数は例年と比べるとずっと少ない感じです。公園は完全に水没してしまったので、昆虫生息数が回復するには今後5年、10年はかかるかもしれません。昆虫記者にとっては、毎年何度も通う場所だったので悲しいです。

 

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越冬中継地の電柱に集まるテントウムシも今年は異常に少ない

 週末なのに広い芝生広場に誰もいないのは、奇妙な風景です。遊具のある広場にも、家族連れの姿はありません。

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終末の昼時でも誰もいない芝生広場

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遊具のある広場にも誰もいません。

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人がいないので、キセキレイがベンチの上を我が物顔で歩いていました。

 歩道は泥が積もり、倒木や枯れ枝にふさがれている場所もあります。駐車場は泥が積み上げられていました。

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泥が積もった歩道

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 木々には2,3メートルの高さのところに、大量のゴミがひっかかっています。公園全体が何メートルもの水位の泥水に覆われていたのでしょう。

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木の上には大量のゴミがひっかかっていました。

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テニスコートも無残な状態に

 

 公園が完全に水没していた当時の様子は、ユーチューブ上にあった動画から借用しました。

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ユーチューブ上には秋ヶ瀬公園水没の様子が

 こんな状況ではオサムシなど飛べない虫や、イモムシたちは死滅したでしょう。

 

 それでも土手の上のヨモギには、ヨモギハムシの姿がありました。12月まで活発に活動して、交尾までしてしまう寒さに強いハムシですね。

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お腹の大きなヨモギハムシの♀

 ヨモギの葉から掌に落ちてきたヨモギハムシのカップルは、交尾姿勢を崩そうとしません。固い愛で結ばれているようです。

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交尾姿勢を崩さないヨモギハムシのカップ

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 蝶や鳥は、飛んで逃げられるので、回復は速そうです。12月になっても、モンシロ、ヤマトシジミベニシジミなどが頑張っていました。

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越冬バッタのツチイナゴは土手の上で難を逃れたようです

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エノキの大木の股の部分で越冬していたゴマダラチョウ幼虫も被害を免れたようです

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ゴマダラチョウ幼虫が越冬していたのはこんなところ。運のいいやつらです。

 

師走の黄金の蛹と言えば、ヒメアカタテハ

 いよいよ師走、12月。寒さが身に染みるこの季節、それでも虫を探しに出かけるこの根性。さすがと言うか、バカと言うか。

 

 先週末は埼玉・秋ヶ瀬公園に行ってきました。でも台風や大雨の甚大な被害が今も残っていて、駐車場やバーベキュー場は閉鎖のようなので、車で繰り出すのはやめた方がいいようです。歩道も車道も、洪水が運んだ泥が積もっていて、乾燥すると土埃が舞います。

 

 でも車を廃棄した昆虫記者は電車と徒歩なので、問題なく入園できました。とは言え、公園は台風被害で数メートルの高さまで完全に水没したようなので、昆虫も激減したと思われます。

 

 そんな中でも、土手の上には、12月とは思えないほどたくさんの蝶の姿がありました。今回はその中で、ヒメアカタテハをご紹介します。成虫、幼虫、そして蛹まで揃っていて、この季節でも十分楽しめる蝶ですね。

 

 まずは黄金色に輝く蛹です。たいていは目立たたない葉陰で蛹化するのですが、今回はギシギシの葉の表にドドーンと鎮座していました。

 こんなに金ぴかに目立って大丈夫なのでしょうか。

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日の光を浴びて黄金色に輝くヒメアカタテハの蛹です。

 お尻の方がちょっと黒っぽく変色していたので、羽化はできないかもしれませんね。

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これから羽化するのは難しいかも

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ヒメアカタテハの蛹があったのはこんな目立つ場所です。

 食草のヨモギの葉を巻いた幼虫の隠れ家が、まだたくさんあります。

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ヨモギの葉を巻いたヒメアカタテハ幼虫の隠れ家

 関東で越冬できるのは小さな幼虫だけらしいです。成虫、大きな幼虫、蛹は冬の寒さに耐えられず、お亡くなりになるらしいです。

 

 12月時点でどのくらいのサイズだったら、幼虫が生き残れるのでしょうか。

 

 例えばこのくらいのはどうでしょう。

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このくらいのサイズの幼虫は生き残れるのだろうか

 終齢幼虫になると、こんな感じで、きれいな模様が出てきますが、この子はきっと生き残れないのでしょう。

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ヒメアカタテハの大きな幼虫。たぶん終齢でしょう。

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 成虫もいました。すでにかなりボロボロなので、越冬できる可能性はほぼゼロでしょうが、こうした12月の成虫が産んだ卵は、きっと越冬に成功するのでしょう。頑張ってほしいものです。

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ヒメアカタテハの成虫もまだ生き残っていました

 秋ヶ瀬公園からも、雪をかぶった富士山が良く見えます。いつかこの秀麗の富士を背景に蝶を撮ってみたいものです。

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秋ヶ瀬公園から富士山を望む

 

ペンギンの物まねで取り入るぶりっ子キンクロハジロ

 大嘗宮参拝ついでに、お堀で鳥見。そろそろ、水鳥も増えてきて鳥見の季節。注目を集めたのは、ペンギンの物まねで人気稼ぎを狙うぶりっ子キンクロハジロでした。

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ペンギンの物まねが得意なキンクロハジロ

 ペンギンが白い腹を見せてヨチヨチ歩く姿を思わせるこの姿。裏返りポーズは他のカモの仲間もやりますが、一番頻繁で、見た目も一番目立つのがキンクロハジロです。

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 お腹の羽毛の毛づくろいなのでしょうか、この姿勢の理由は、鳥に詳しくない昆虫記者には全く不明ですが、面白いので、つい撮ってしまいます。

 ラッコが裏返しになって、腹の上に置いた石で貝をたたき割る様子にも似ていますね。

 皇居の堀には、居残りの鳥に加えて、冬の渡り鳥も増えてきました。これからの寒い冬、虫が減って寂しい時期に目を楽しませてくれそうです。

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オオバンが増えてきました

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今一番多いのはこのヒドリガモ

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カイツブリは1年中見られます

 

大嘗宮参拝ついでに虫詣で②

 いよいよ大嘗宮です。平日の午後に仕事を早く切り上げて行ったので、長蛇の列に並ぶこともなく、スイスイと入れました。

 

 これが大嘗宮。真夜中の儀式の際の神秘的な雰囲気とは違って、簡素で素朴な神殿という感じです。

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大嘗宮は遠くから撮った方がいい感じだ

 経路は、普段入れない坂下門が入口になっていました。

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皇居坂下門。宮内庁職員の通勤コースですね。

 入ってすぐ左手に見えるのは、宮殿を訪れる賓客が到着する場面でよく目にする車寄せ。

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宮殿を訪れる賓客用の車寄せ。もちろん昆虫記者は入れません。

 そして宮内庁の建物の前を通過。宮内庁前には、案内のためでしょうか、各国語の通訳をする女性がたくさんいました。外大の学生アルバイトみたいな雰囲気の若い女性ばかりで、宮内庁の建物よりも、彼女たちの方に気をとられます。

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宮内庁前の通訳の女性たち

 富士見櫓の下を通ると、あとはいつもの東御苑内のコースになります。

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富士見櫓の下を通って

 大嘗宮は、色彩も装飾もほとんどないので、近づいて見ても、遠くから見たのとあまり違いがありません。写真は遠景で撮った方がいいようです。

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大嘗宮は近づいてもあまりいい写真は撮れません。

 帰りはいつものコースで大手門から出ました。途中の虫たちは、寂しい晩秋の雰囲気を漂わせるものばかりでした。

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そろそろ越冬態勢のキタキチョウ

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死滅拡散最終盤のウラナミシジミ

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これも越冬時期間近のムラサキツバメ

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ムラサキツバメはシックな紫色の♂でした。

 いろどりが寂しいので、最後に東御苑二の丸庭園の華やかなヒレナガニシキゴイの写真をどうぞ。

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金魚のようなひれのヒレナガニシキゴイ

 

大嘗宮参拝ついでに虫詣で

 皇位継承に際して行う1代に1回かぎりの宮中祭祀である大嘗祭。もちろん昆虫記者ごときが招かれることは絶対ありませんが、大嘗祭が行われた大嘗宮は、一般に公開されたので、昆虫記者も見ることができました。ついでに11月の皇居の虫たちにも参拝してきました。

 皇居は天皇家のお住まいであると同時に、東京都心に残された貴重な森であり、昆虫たちの貴重な住処でもあります。継続的に昆虫の生息状況を記録していくのが、昆虫記者の使命ですね。

 なーんてことは全然考えていません。宮内庁から調査を依頼されたわけでもないので、勝手気ままに、気の向いた時だけ、好きな虫に会いにいくだけです。なにせ、無料で入れるので、金欠状態でも行けます。ありがたいですね。

 それでも、かなり虫が減っていると感じるのは気のせいでしょうか。カブトムシやクワガタを見かける機会は減ったし、きれいなシジミチョウの仲間のゼフィルスもほとんど見なくなりました。ちょっと前までたくさんいたヨモギハムシや、玉虫色のアカガネサルハムシも、今年は目にしませんでした。

 今回は11月なので、季節的に虫が少ないのは当然です。まずは不気味なシルエットをご覧ください。

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皇居に潜む不気味な生物の影

 何でしょうね。かなりグロテスクな生き物のように見受けられます。

 

 謎の生物が体勢を変えたようです。これで正体が判明しましたね。

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この姿はもちろん

 ご存知オオカマキリですね。

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 晩秋はカマキリの季節。ハラビロカマキリもいました。

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 そして皇居周辺で特筆すべきなのは、日本最小のカマキリであるヒナカマキリがまだかなりの数生息していることです。

 

 実はまだ成虫を見つけたことがないのですが、今回は卵(卵鞘)を3つも見つけました。

 卵鞘はこんなに小さいです。さすが極小のヒナカマキリですね。

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皇居周辺のヒナカマキリの卵

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 卵がこれだけあるということは、この周辺にヒナカマキリがたくさんいるということ。来年秋には是非成虫を見つけたいと思います。

 

 結局虫詣でばかりで、大嘗宮は出てこないじゃないかと文句が出そうですが、なにせ筆者が昆虫記者なので優先順位がこうなります。大嘗宮の様子は次回に持ち越しです。