虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

昆虫

ムラサキツバメ♂の栄光の瞬間

11月も下旬となると、蝶も減ってきます。そんな寂しい季節が見頃の蝶と言えば、ムラサキシジミ、ムラサキツバメですね。 マテバシイとツバキがたくさんある公園の小春日和の日だまりは、ムラシ、ムラツにとって、絶好の集合場所になります。本日は、そんな…

寒波到来でも熱々のヨモギハムシ

荒川の土手にはヨモギが生い茂っています。ヨモギハムシは、今頃でもまだ、寒さに負けず、熱々カップルぶりを発揮しています。 産卵する際には、こんな風にヨモギの葉をクルクル丸めて、その中に卵を隠すことが多いようです。真冬にヨモギが枯れると、この葉…

子供を守って息絶える女郎の感動シーン

一気に寒くなりましたね。虫たちもこごえていることでしょう。大型のクモの中では、寒さに強いジョロウグモも、そろそろ年貢の納め時。 でも、暖かい荒川河川敷の秋ヶ瀬公園では、11月19日時点では、こんな元気そうなのもいました。 とは言え、ほとんど…

エロティックな虫と言えば

エロティックな虫と言えば、やっぱりこれ。ジャコウアゲハの蛹です。なまめかしい曲線と色合いと、ヒダヒダ。 臓物のようで気味悪いと思う人もいれば、妖艶な美女がしなをつくっているようだと思う人もいます。要は気持ちの持ちよう、思い入れ次第ということ…

今回はタイの闇に潜む魔物です・ドットコム更新しました

時事ドットコム「昆虫記者」のタイ・カオヤイの旅もついに最終回。「えっ、まだ続いてたの」とあきれる人もいるでしょうが、このしつこさが、昆虫記者の真骨頂ですね。 今回は「闇に潜む魔物たち」。あまり気色の良くない生き物たちのオンパレードなので、閲…

生き物写真家菅野絢子さんと東京の虫撮り2

生き物写真家の菅野絢子さんと待ち合わせたのは、靖国通りのとある交差点。菅野さんのテーマの一つは「東京の虫・生き物」ですから、こんな都会で待ち合わせることになります。 ふと見上げると、スズメの夫婦が巣作りに励んでいました。都会らしい、金属製の…

生き物写真家・菅野絢子さんと東京の虫撮り

トランプ米大統領の娘のイヴァンカ・トランプさんが皇居周辺を散策していた頃、虫記者も皇居周辺にいました。 何をしていたかと言うと、もちろんイヴァンカさんの追っかけ…ではなくて、女性生き物写真家さんと、東京の虫撮りです。 最近ほぼ日刊イトイ新聞の…

秋の特選虫旅in鎌倉4=廃墟の怪物オオミズアオ

秋の特選旅in鎌倉ですから、最後ぐらいは、虫ばかりではなくて、少しはハイキングコースも紹介した方がいいだろうと反省するのが、人としてのあるべき姿ですね。 長谷からはトンネルの直前にあるこの階段を上ってハイキングコースに入ります。 標識のところ…

秋の特選虫旅in鎌倉3=シンジュサンもモリアオガエルもいるよ

さすが古都鎌倉。都市近郊ではなかなかお目にかかれないお宝も隠れています。 大仏ハイキングコースからちょっと脇道にそれると、誰一人すれ違う者もない秘境に迷い込みます。そんなひっそりとした脇道で、クサギの葉をモリモリと食べている芋虫がいました。…

秋の特選虫旅in鎌倉2=カメムシの秋

鎌倉の大仏ハイキングコースを中心に秋の虫旅。などと言っても、全くハイキングらしさはなくて、虫虫虫です。こんな旅に「是非行きたい」なんて人、いないかなー、いないですよね。 特に秋が深まってくると、ハイキングコースを彩る蝶は減ってきて、代わりに…

秋の特選虫旅in鎌倉

秋の特選虫旅。今回は鎌倉です。 賑わっているのはJR鎌倉駅東口の方ですが、虫旅なら、落ち着いた雰囲気の西口に出た方がいいですね。江ノ電の駅がある方です。 正面の大通りをずんずん進んで、市役所の横を通り過ぎ、トンネルをいくつかくぐると、左側に…

花粉症対策に一役?頑張れブタクサハムシ

秋の花粉症の元凶として忌み嫌われている雑草がブタクサ。名前からして、豚草ですから、嫌な奴って感じですね。英語のホッグウィードを訳した名前なので、原産地の北米でも、あまり好感を持たれていなかったようです。戦後急速に勢力を拡大したため、「マッ…

霊園で心霊写真、正体はアゲハモドキ幼虫

秋の芋虫狩りも最盛期に入ってきました。しかし、八王子の霊園で出会ったのは、どう見ても幽霊。 ちょっと不思議なトーテムポール型の幽霊です。霊園で写真なんか撮るから、意図せず心霊写真が写ってしまったりするんですね。 なーんちゃって。幽霊がいた場…

秋の七草を彩るシャチホコ界の姫君

秋の野に咲く花を代表する「秋の七草」の筆頭は萩ですね。この萩でよく見かけるのが、ヒメシャチホコの幼虫です。 今年もやっぱり萩にいました。秋の七草を愛でるついでに、シャチホコも愛でるのが風流というものです。 本家シャチホコに比べると、姫ですか…

怪獣シャッチーと呼びたい本家シャチホコガ幼虫

食欲の秋、サツマ芋も太くなりますが、芋虫毛虫も、蛹で越冬する前にモリモリ食べて、ぶっとくなります。そうです。秋はぶっとい芋虫の季節でもあるんです。 初秋にカツラの木で見つけた、ほっそりしたシャチホコガの幼虫。まだまだ、伝説の怪物「鯱(しゃち…

秋の特選虫旅in高尾3、アサギマダラに癒されて

峯の薬師参道をさらにしばらく上ると、右は大垂水峠、左は峰の薬師・草戸山という、T字路になります。その先も峰の薬師と草戸山、城山湖と草戸山という別れ道を、すべて左へ、左へと舵を切っていきます。分かりやすですね。ずっと、基本的に左折を続けてい…

秋の特選虫旅in高尾2、モンキアゲハいじめ

いよいよ草戸山へと向かいます。週末だと言うのに、誰も歩いていません。目と鼻の先の高尾山はハイカーで大混雑だと言うのに。 峯の薬師参道に入るとすぐに高級料亭、うかい竹亭があります。もちろん足を踏み入れたことはありません。自己負担では絶対無理だ…

秋の特選虫旅in高尾

急に涼しくなって、いよいよ秋本番ですね。汗ダラダラ、蚊ブンブンの夏が終わって、野山の散策には最適。虫の数はだんだん寂しくなってくるとは言え、快適な環境での虫探しができるという点では、申し分のない季節です。 ちょっと高尾山にでも気軽に虫旅に出…

イチモンジカメノコの鎧は糞と古着の芸術作品

地蔵峰からの帰り道には、虫食い穴だらけのムラサキシキブ。秋に色づく紫色の実が、旅人の心を癒してくれるのでしょうが、虫好きには、葉っぱの上のゴミくずのようなものの方が気になります。 この放射線状の黒いかたまりは一体何者?。 真横から見ると、虫…

地蔵峰のミヤマクワガタ

小仏関所から八王子城跡へと抜ける忍者道は、コナラの木が多いのです。だから、樹液を求めるスズメバチも多いというわけ。 しかし、そんなところはクワガタなんかも多いはずですね。命知らずのカブクワ好きは、スズメバチの恐怖をものともせず、樹液のにおい…

忍者道のスズメバチそっくりの蛾、コシアカスカシバ

高尾周辺には数多くの散策路があって、週末でもほとんど人通りのないコースも少なくないようです。 高尾駅からすぐの裏高尾町、駒木野にある小仏関跡からも、そんな隠れ散策路があると聞き、さっそく出かけてみることに。このコース、一応は、八王子城跡へ通…

霊園散歩、蛾と蝶の区別を無意味にするキンモンガ

蝶と蛾の区別は難しくて、専門家の間でも見解が分かれることがあるくらいです。蝶のように見える蛾もいれば、蛾のように見える蝶もいる。もともと区別していない国もあるようですし、区別すること自体、あまり意味がないという意見もあります。蛾という大き…

霊園虫散歩、クルマバッタの大車輪

霊園虫散歩は続きます。ちょっと歩いたら、草原のベンチで休憩。やっぱりラクチン虫撮りはいいですね。まるで彼岸の世界に迷い込んだような、のんびり気分。おっと、いけない、まだ彼岸の世界に行くわけにはいきません。 足元の草の中を覗くと、バッタがいま…

霊園散歩、笑っちゃいけないウシヅラの虫

週末は八王子市の霊園散歩。登山客であふれる高尾駅からバスに乗ります。アウトドア派のベストにリュック、カメラバックという格好で霊園前で降車する人は虫記者以外にだれもいません。 何で山に登らずに霊園なのでしょうか。そろそろ終活?。まあ、それもあ…

一度は刺されてみたい美しき電気虫(イラガ幼虫)

水元公園の柳の幼木で、コムラサキの幼虫がいないか探していたら、派手な毛虫を見つけました。きれいだからって、触ってはいけません。感電したようなビリビリとした痛みを与える電気虫ことイラガの幼虫です。美しバラには棘があると知っていても、男はつい…

肩身の狭いコムラサキと、図々しいキマダラカメムシ

水元公園は水辺の公園なので、柳の木も各種色々あります。クヌギシギゾウムシだらけのクヌギの木があって、柳の木もあるとなれば、幼虫が柳を食べて、成虫がクヌギの樹液を吸うコムラサキにとっては理想的な生息環境というわけです。 クヌギの樹液ではコムラ…

クヌギシギゾウムシとハイイロチョッキリの犯行現場を捜査

水元公園の金魚飼育施設付近には、小さなクヌギ林があります。若い木が多いので、クヌギドングリが手の届く高さにたくさんなっています。まだ緑のイガグリのような状態なのですが、この時期が食べごろなんですね。 と言っても、虫記者が食べるわけではありま…

東京の水郷でオニバス、金魚、ついでにハムシ

関東は雨ばっかりでうっとうしいですね。山に行ったらぬかるみでドロドロになりそうで、遠出する気になれません。 ならば、近場の都市公園。ということで、葛飾区の水元公園に繰り出しました。都区内最大級の公園で、手軽に水郷の雰囲気を味わえるところです…

虫食う女と虫撮る男のラブストーリー、ドットコム更新しました

時事ドットコムの昆虫記者更新しました。タイ・カオヤイの旅の第2弾は何と「昆虫ラブストーリー」。 カオヤイの昆虫濃度100%の宿で、夜ごと繰り広げられる「虫食うタイ人美女と虫撮る日本男児の壮大なラブストーリー」…なんてこと、あるわけないですね…

ルリモンハナバチの不可思議な幸せの法則

最近、高尾周辺でルリモンハナバチによく出会います。幸せを運ぶ青い蜂、ブルービーです。でも、運気が上がった感じは全然しません。 休みの日は天気に恵まれないし、ブヨに刺されて、ひどい症状になるし。ルリモンハナバチの幸せの神通力に疑問が生じますね…