虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

オシャレでお得なTAKAO599

高尾山に素敵な施設がオープンしました。入場無料の博物館「TAKAO 599」です。599は番地ではありません。高尾山の標高ですね。 甲州街道(国道20号)に面した高尾山口の商店街の入り口という、高尾散策の休憩に絶好の地にありながら、無料とは…

恐怖のライトトラップ、迫り来る危険生物

埼玉・秋ヶ瀬公園でのオールナイト・ライトトラップ。真夜中の森ですから、当然肝試しのような恐怖の瞬間も訪れます。 樹液に集まるカブトムシなんぞを呑気に眺めていると、身近に危険生物が忍び寄っていることに気付かないこともあります。 ふと自分の足元…

オールナイト・ライトトラップ総括

埼玉・秋ヶ瀬公園でのオールナイト・ライトトラップの様子です。昆虫愛好家の世界の有名人の姿も散見されます。 虫好きなら知らぬ人のいない昆虫図鑑サイト「昆虫エクスプローラ」の管理人川邉透氏、著名昆虫写真家で新著「虫とツーショット」で変なオジサン…

トラフタテハと待望のオランウータン

animals and insects of kinabatangan ④ キナバタンガンでの2日目の朝。まだ薄暗い早朝にたたき起こされて、朝食前のアニマルウォッチング・クルーズに駆り出されます。「眠い」とか、「しんどい」とか言ってられません。アニマルウォッチャーへの道は厳し…

シャチホコ蛾の宝石箱やー

埼玉・秋ヶ瀬公園のオールナイト・ライトトラップ。シャチホコガの仲間も忘れてはいけませんね。 幼虫の鯱(シャチホコ)ポーズが有名ですが、成虫も見応えのあるのが多いんです。その中でもトップスターは、くるりと巻いた立体感のある枯葉に見えるトリック…

ウンモンスズメの下翅はショッキングピンク

埼玉・秋ヶ瀬公園でのオールナイト・ライトトラップ。ビュンビュン勢いよく飛んでくるのはスズメガの仲間。英語のhawk・moth(鷹蛾)の方がカッコいい呼び名ですね。 ウンモンスズメは普通に止まっていると緑の迷彩柄ですが、下羽はショッキングピン…

豚男とは、かわいそうな名のサル

animals and insects of kinabatangan ③ キナバタンガン川での初日のクルーズ。象の群れの近くに、豚男君がいました。 その名も「ブタオザル」。ハンサムとは言えないまでも、豚男とはかわいそうな名前ですね。 本当は豚男ではなくて、豚尾でした。豚のよう…

時事ドットコム更新、新ボルネオ紀行の前半は野生の王国キナバタンガン

時事ドットコムの「昆虫記者」更新しました。新ボルネオ紀行の行き先は、あの中川翔子さんが「生涯ベストワンの光景」と語った野生の王国キナバタンガン川です。 日本からわりと簡単に行けて、わりと安上がりで、わりと安全なところなのに、すごいワイルドさ…

落ち葉以上に落ち葉らしいアケビコノハ

埼玉・秋ヶ瀬公園でのオールナイト・ライトトラップ。アケビコノハもやってきました。 えっ、どこに?。周囲の落ち葉とほとんど区別が付きません。落ち葉以上に落ち葉らしい、完璧な落ち葉がアケビコノハです。 灯火に飛んできて、ネットに張り付くと、よう…

イヌビワの実の味は?

イヌビワの実なんて、犬も食わない不味い実なのだと思っていたのですが、葛西臨海公園の黒く熟したイヌビワの実に、ハナムグリが群がっていました。結構美味しい実なのかもしれません。 実の中身はこんなです。やっぱり、あまりおいしそうではありません。臭…

象の泳ぎ方はシュノーケリング

いくぜボルネオ虫紀行 animals and insects of kinabatangan ② そういえば、虫紀行なのに虫が登場していませんでした。ボルネオ・ネーチャー・ロッジは、動物系のスケジュールがぎっしりで、虫撮りでぐずぐずしていて、団体行動を乱すと、アニマル・ウォッチ…

真珠とゴールドの最強の組み合わせ

葛西臨海公園はアカスジキンカメムシが多いところです。その理由はシンジュの木が多いこと。アカスジキンカメは、ゴンズイ、キブシ、ミズキなんかにもやってきますが、ここ葛西では、たいていシンジュの木にいます。幹に何匹も張り付いていることもあります…

オナガミズアオとオオミズアオの違い学習会・オールナイト・ミズアオ祭り

虫撮り遊びばかりして、家庭を顧みないと、大変なバチが当たります。わが家では、先日妻が突如入院して大わらわ、しばらく虫どころではありませんでした。 そんな罰当たりな虫遊びの最たるものが、8月23~24日のオールナイト・ライトトラップ。埼玉昆虫…

触らぬイラガに、たたりなし

葛西臨海公園で、不覚にもイラガ系の毛虫に刺されてしまいました。 クヌギの葉裏に、びっしりとイラガ系の幼虫。チャドクガの幼虫がびっしりというのは見慣れていますが、イラガもこんなにびっしりと集まるんですね。 あちこちの葉に、大集団。壮観です。写…

クマゼミ、大挙東京に進出

ここは湘南海岸?。海水浴場にはビキニ姿の女性もたくさんいます。でも、これは東京です。江戸川区の葛西臨海公園では最近、水質のいい日には海水浴ができるようになったそうです。現在、東京で唯一の海水浴場です。でも、水はあまりきれいではありません。…

昆虫記者、動物記者に転向か

animals and insects of kinabatangan ① 今回のボルネオ旅行は、キナバタンガン川とセピロック。まずは野生動物天国のキナバタンガン川沿いのボルネオ・ネーチャー・ロッジに向かいます。 8月3日の昼過ぎ、マレーシア・サバ州の東端の町、サンダカンの空港…

帰国祝いでアゲハモドキ羽化

2度目のボルネオ旅行を終えて帰ってきたら、自宅でアゲハモドキが羽化していました。 旅行から帰ってくると、大切な虫が干からびて死んでたりすること、よくありますよね。アゲハモドキの蛹は、いい子にして虫記者の帰国を待っていてくれて、帰国直前に羽化…

イタヤカエデの樹液レストラン

この木何の木、気になる木。虫がみんな集まる木ですから、おいしい樹液が出る木なのでしょう。 東高尾山稜で、樹液レストランを開店している新たな御神木を発見しまいた。クヌギでも、コナラでも、シラカシでもありません。何とその木は「イタヤカエデ」。 …

いくぜボルネオ虫紀行㉕=究極の擬態「鳥の糞に集まる蠅」

insects of kinabalu park ⑯ いくぜボルネオ虫紀行、キナバル公園編の最後を飾るのは擬態蛾。 擬態昆虫数々あれど、「鳥の糞に集まる蠅」という、絶対触りたくない汚らしいシーンに擬態するというのは、究極の技と言えますね。この蛾はモンウスギヌカギバと…

竹林はカブトムシ天国、あるいは地獄

東高尾山稜の御神木には、もちろんカブトムシも来ます。でも、この日は♀だけでした。♂はどこにいるのでしょう。 周辺を探し回ると、♂カブトはとんでもないところにいました。何と、竹やぶです。この竹やぶは、なぜかお酒の香りがします。 タケノコ狩りや竹や…

シンジュサン羽化。ピンクパールの輝き

「昆虫文学少女」新井麻由子ちゃんのお宅から、蛾の繭をいただきました。ちょっと見は、メレンゲのようです。どんなおいしそうな蛾が出てくるのか。わくわく、ドキドキするプレゼントですね。 そして先日羽化。あな嬉し、シンジュサンじゃないですか。ピンク…

タマムシもやってくる御神木

東高尾山稜の御神木には、ヤマトタマムシも2匹飛んできました。全く、何でもやってくる木です。足腰の弱い虫記者にはもってこい。移動しないで、ずっと待っていればいいんですから。 最近都心ではなぜか見られなくなったアオカナブンも、ここにはいます。こ…

いくぜボルネオ虫紀行㉔=ハタザオツノゼミ、あえなく絶命

insects of kinabalu park ⑮ 3月27日はキナバル公園最終日。帰りのタクシーに乗る寸前、ずっと探し続けていたハタザオツノゼミを執念で見っけー。シロオビハタザオツノゼミのようです。 たった一匹なので、逃げられたら大変。まずは気づかれないように遠…

御神木のルリボシカミキリ。樹液レストランに参戦

東高尾山稜の御神木には、ルリボシカミキリまでやってきます。樹液で見たのはこれが初めて。オオムラサキ、クワガタ、カナブンなどと大混戦の樹液レストランに参戦です。 10メートルも離れたところから撮っているので、例によってボケボケ。これでは全然満…

御神木のミヤマクワガタ、飛び道具に注意

東高尾山稜の御神木シリーズ。東京でミヤマクワガタ♂の雄姿を見るのは久しぶりです。恐らく夕方目を覚まして、御神木を登り始めたところでしょう。 せっかく虫記者が写真を撮ってあげようというのに、無視してずんずん登っていきます。 そういう無礼なやつは…

いくぜボルネオ虫紀行㉓=ついに新種発見か?オシャレな柄の大型ナナフシ

insects of kinabalu park ⑭ 3月26日は、リワグスイートのレストランでサンドイッチ弁当を作ってもらい、リワグ川の河原でのんびりピクニック。あらかた虫探しの目標をクリアしたので、余裕ですね。サワガニなど探して遊びます。 しかし、そんな余裕が大…

オオムラサキが来る東京の御神木

東高尾山稜の某所にある御神木。昆虫愛好家が御神木と言う時は、神社の大木ではありません。たいていは、樹液がジュクジュクわき出ていて虫がわんさと集まる木のことです。 そんな御神木で、絵になるのはオオムラサキ。田舎にいくと当たり前のようにいる蝶で…

可愛い肉食系、ゴイシシジミ

笹藪があると、つい探してしまう碁石模様。でも探すといなくて、いつも出会いは偶然。 ゴイシシジミは、こんなに可愛いのに.、日本で唯一、幼虫が完全肉食の蝶。そのギャップがまた、魅力です。 卵を笹薮のアブラムシの集団の中に生みつけるのを見たことがあ…

黄金の蛹が地味なコミスジに

自販機でジュースを買おうとしたら、道路脇の雑草の中に宝石のような煌き。タテハ系の蛹には、こういうのが多いですよね。 どんな美しい蝶になるのだろうと、ワクワクしますが、ところがどっこい、たいていは普通の地味な蝶になります。 数日して、黄金の蛹…

蜘蛛界の怪獣ガメラ、ゲホウグモ

千葉の市川市。公園の柵の上で、怪獣ガメラのモデルになったと言われるワニガメのような甲羅を持つ生物を発見しました。そもそも、これが生物なのかどうかも判然としません。 横から覗いてみると、甲羅の下に、折り畳まれた長い足が隠されているのが分かりま…