2015-01-01から1年間の記事一覧
insects of kinabalu park ⑬ キナバル公園内のホテルに宿泊すると、バルサムカフェでのブッフェの朝食が付いています。このレストランは値段が高いので、無料の朝食以外は遠慮していたのですが、夜ここで食事をすると、思いがけないプレゼントが手に入ること…
東京近郊の里山。カラムシの葉裏に、チューインガムの噛みカスのようなものがペッタリ。普通の人なら無視するでしょうが、虫記者は見逃しません。オオトリノフンダマシです。 この名前を付けた人、抜群のセンスですね。確かに大きな鳥の糞に見えます。しかし…
今年も一匹だけ育てていたアケビコノハが無事羽化。部屋の片隅で突然、ガサガサと音がしたので、見に行ってみると、アケビコノハが蛹室から出てきたところでした。 ケースの端にアケビの葉を集めて作った蛹室です。 プラケースにつかまって羽を伸ばしていく…
insects of kinabalu park ⑫ 3月25日の夜のキナバル公園。昼間ガイド役をしてくれた研究施設スタッフから、「30分ほどナイトウォークをしないか」とのお誘い。これは断れない。と言うか願ったりかなったりです。 夜のジャングルはやっぱり少し恐い。ガ…
「昆虫記者のなるほど探訪」更新しました。今回の「続々ボルネオ虫紀行=怪しき異形の生物たち」のテーマは擬態。常連のナナフシ、コノハムシのほかに、「ヌメヌメした鳥の糞に集まる蠅」というとんでもない擬態を身に着けたあの有名な蛾「モンウスギヌカギ…
日本昆虫界の至宝ヤマトタマムシは、カンカン照りの日が好き。かなり日差しがあった先週の日曜、東京近郊の里山の土場に座って、お弁当を食べていると、待ち焦がれていた恋人がジャストタイミングでやってきました。ヤマトタマムシです。 ヤマトタマムシは、…
ゴミムシと呼ぶにはあまりにエレガントなゴミムシを高尾で見つけました。ヤホシゴミムシです。「ヤッホー」と歓喜の声を上げてしまいそうですね。調べてみると、やっぱりアトキリゴミムシの仲間です。アトキリにはきれいなのが多いですよね。ゴミを取り去っ…
オトシブミもチョッキリも、いい名前じゃありませんか。風流かつユーモラスな上に、おかしな姿。一生懸命に子供用の揺りかごを作る姿を見たら、たいていの人は虫好きになりますよね。 虫好きが増えることを期待して、今年の高尾のオトシブミ、チョッキリ一気…
insects of kinabalu park ⑪ キナバル公園では、サンヨウベニボタルとシュモクバエを探し回って、暗い所ばかりを歩き回っていたので、蝶との出会いは少なくなりました。二兎を追う者にはなりたくないですからね。 それでも、目の前に時々現れる蝶は、無視で…
虻蜂撮らず。アブやハチは、苦手意識とか恐怖感とかあって、あまり撮りません。ちょっと諺の用法が違うようですね。 でも、ほかの虫を撮っていて、目の前に、ちょっと可愛らしい子が撮ってくださいポーズで現れると、ついシャッターを切ってしまうこともあり…
鳴くよ(794)ウグイス平安京でしたっけ、平安遷都のごろ合わせ。 ウグイスは、あの独特なホーホケキョの美声がなければ、だれからも注目されないし、語呂合わせに使われることもない、ただの地味な鳥だったことでしょう。 あの鳴き声が近くで聞こえて、…
前回は何と、スジグロシロチョウ。梅雨空でネタ切れと思われても仕方がありませんね。 ほかに蝶がいなかったわけではありませんが、まあ、大したネタはありません。 ジャコウアゲハの前蛹です。 成虫になると、幼虫や蛹の不気味さは全くなくなります。 足許…
虫のオス・メスが接近遭遇しても、必ず熱愛に発展するとは限りません。時にはセクハラやストーカー行為になることもあります。 東京近郊の里山で暮らすスジグロシロチョウです。 まずは熱愛カップル。 そのすぐそばでは、1匹のメスに、2匹のオスが代わるが…
東京近郊の里山で、おいしそうなアケビを発見。 実りの秋が待ち遠しいなんて思っていたら、蜂みたいなのが飛んできて、葉裏に。近づいてみると、何とカマキリモドキ。すごい敏捷なやつで、すぐに飛んで逃げます。 見失っては大変。慌てて手で捕まえて、お持…
insects of kinabalu park ⑩ 3月25日のキナバル公園。森の三葉虫、サンヨウベニボタルを難なく?クリアした勢いで、次のターゲットである森のハンマーヘッド・シャーク、シュモクバエ(Stalk-eyed Fly)に挑みます。 シュモクバエと言ってもイメージのわ…
今年の高尾の雑多な虫、カミキリ編です。雑多と断っている以上、大した虫は出てきません。 山の薪置き場にはいろいろなカミキリが産卵にやってきます。ただ、この木はキャンプファイアーなどで燃やされてしまうようです。知ってか、知らずか。産み落とされた…
虫の聖地高尾と言えども、いつもいつも珍しい虫、見応えのある虫ばかりという訳にはいきません。 当然、雑多な虫の写真がたまっていきますね。でも、捨てるのももったいない。そんな今年の高尾の虫のハムシ編です。ハムシは人気ないからな~。 まずは、綺麗…
insects of kinabalu park ⑨ ボルネオのキナバル公園での虫紀行。今回最大のターゲットは、昆虫界の三葉虫こと、サンヨウベニボタルでした。究極のキモカワ虫として、極々一部では人気のようです。 幼形成熟の♀は、見た目は太古の生物の三葉虫。なのに、その…
やってきました高尾のオオトラフコガネの季節。13日はオオトラフ・デーに決定。虫探しは季節に追われて忙しいですね。 まずは、お決まりの紛らわしいやつらです。 ヒメトラハナムグリです。 セマダラコガネです。 ヒメアシナガコガネです。 まず、見間違え…
イラガの繭から羽化してきたのはイラガセイボウ。寒い冬の日、北風吹きすさぶ森の中で、寄生痕のあるイラガの繭を探したのは、この日のためでした。 こんな寄生痕が目印。 もうだめかなと思い始めた6月上旬、固い繭を食い破って イラガセイボウが羽化しまし…
東京近郊の里山。この時期、アワブキの葉を眺めていると、いろいろな作品に出会えます。スミナガシの若齢幼虫が作った、動く彫刻、モビールです。 これはかなりの腕前。シンプルながら、芸術性が感じられます。 これはちょっと複雑。細かいところにこだわる…
insects of kinabalu park ⑧ 3月24日の午後はラフレシア観光。キナバル公園本部から40キロほど離れたポーリン温泉(ここもキナバル公園の一部です。巨大な公園です)の周辺では、世界最大の花と言われるラフレシアが見られます。 ここのラフレシアは、…
insects of kinabalu park ⑦ 【注意】先の地震で、キナバル山頂への登山ルートは少なくとも3週間は閉鎖されると伝えられています。山裾のキナバル公園本部周辺のトレイルも、特に急坂のリワグトレイルの上部などは、通行が困難になっている恐れがあります。…
年に1度、この時期には、千葉の市川を訪れます。目的はミドリシジミ。目がくらむほどの青緑の輝き。気味悪いもの、異様なものも好きですが、男だって、おやじだって、やっぱり綺麗なものが好きなんです。 でも、裏側は光りません。 こういう姿勢のが多くて…
サバ州での地震でキナバル山は大変なことになっているようです。既に13人もの方が亡くなったとのこと。心からお悔やみ申し上げます。山中に残された方々の無事の下山を祈っています。 キナバル山は4000メートル超の山ですから、登山するにはしっかりし…
ボール遊びをするヒメヤママユ蛾の幼虫?。 楽しそうな光景に見えますが、近づいてよーく観察すると、ボールは糸で葉にくくり付けられています。 そう、これは寄生蜂の繭なんですね。と言うことは、ヒメヤママユ蛾の幼虫は既に中身を食べつくされて、カサカ…
立派なヒゲは男の象徴。虫の場合も、たいていはオスの象徴です。 草原でヒゲ自慢と言えば、ヒゲブトハナムグリですね。ヒゲも立派ですが、近くで見ると、くすんだ金色がなかなか上品です。 しかし、髭の大きさでは、カクムネベニボタルにはかないませんね。♂…
5月30日の大地沢。もうカブトムシがいました。早っ!。暑い日が続きましたからね、カブトも季節を間違えるのでしょう。個人的には、東京での野生カブト発見の最速日です。 コクワガタがいるのはは当然。越冬しますから。 クワガタっぽい大あごの小さな虫…
週間天気予報を見ると、水曜あたりから傘マークの連続。間もなく梅雨です。ゼフ日和もあと数日。5月30日、大慌てで大地沢にゼフ撮りに行きました。 このあたりで簡単に撮れるゼフィルスは、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミの3種類…
insects of kinabalu park ⑥ 3月23日夜。就寝前にホテルのベランダをチェック。小さな虫がいろいろ来ています。こういうところに住めたら幸せですね。ただし、虫嫌いの人にはお勧めできません。 熱帯には立派な羽があって飛べるナナフシも多いので、ベラン…