2017-01-01から1年間の記事一覧
高尾周辺には数多くの散策路があって、週末でもほとんど人通りのないコースも少なくないようです。 高尾駅からすぐの裏高尾町、駒木野にある小仏関跡からも、そんな隠れ散策路があると聞き、さっそく出かけてみることに。このコース、一応は、八王子城跡へ通…
蝶と蛾の区別は難しくて、専門家の間でも見解が分かれることがあるくらいです。蝶のように見える蛾もいれば、蛾のように見える蝶もいる。もともと区別していない国もあるようですし、区別すること自体、あまり意味がないという意見もあります。蛾という大き…
霊園虫散歩は続きます。ちょっと歩いたら、草原のベンチで休憩。やっぱりラクチン虫撮りはいいですね。まるで彼岸の世界に迷い込んだような、のんびり気分。おっと、いけない、まだ彼岸の世界に行くわけにはいきません。 足元の草の中を覗くと、バッタがいま…
週末は八王子市の霊園散歩。登山客であふれる高尾駅からバスに乗ります。アウトドア派のベストにリュック、カメラバックという格好で霊園前で降車する人は虫記者以外にだれもいません。 何で山に登らずに霊園なのでしょうか。そろそろ終活?。まあ、それもあ…
水元公園の柳の幼木で、コムラサキの幼虫がいないか探していたら、派手な毛虫を見つけました。きれいだからって、触ってはいけません。感電したようなビリビリとした痛みを与える電気虫ことイラガの幼虫です。美しバラには棘があると知っていても、男はつい…
水元公園は水辺の公園なので、柳の木も各種色々あります。クヌギシギゾウムシだらけのクヌギの木があって、柳の木もあるとなれば、幼虫が柳を食べて、成虫がクヌギの樹液を吸うコムラサキにとっては理想的な生息環境というわけです。 クヌギの樹液ではコムラ…
水元公園の金魚飼育施設付近には、小さなクヌギ林があります。若い木が多いので、クヌギドングリが手の届く高さにたくさんなっています。まだ緑のイガグリのような状態なのですが、この時期が食べごろなんですね。 と言っても、虫記者が食べるわけではありま…
関東は雨ばっかりでうっとうしいですね。山に行ったらぬかるみでドロドロになりそうで、遠出する気になれません。 ならば、近場の都市公園。ということで、葛飾区の水元公園に繰り出しました。都区内最大級の公園で、手軽に水郷の雰囲気を味わえるところです…
時事ドットコムの昆虫記者更新しました。タイ・カオヤイの旅の第2弾は何と「昆虫ラブストーリー」。 カオヤイの昆虫濃度100%の宿で、夜ごと繰り広げられる「虫食うタイ人美女と虫撮る日本男児の壮大なラブストーリー」…なんてこと、あるわけないですね…
最近、高尾周辺でルリモンハナバチによく出会います。幸せを運ぶ青い蜂、ブルービーです。でも、運気が上がった感じは全然しません。 休みの日は天気に恵まれないし、ブヨに刺されて、ひどい症状になるし。ルリモンハナバチの幸せの神通力に疑問が生じますね…
◇腰みのを付けたフラガール集団 裏高尾のクワの小枝で、腰みのを付けたフラガールの集団を見つけました。透明感のある薄緑色の肢体、ガラスのようにキラキラと輝く腰みの。スケバハゴロモの幼虫ですね。 美しい踊り姿にしばし見とれます。 シャイな踊り子た…
今回は、北鎌倉で最近お気に入りの鎌倉中央公園へ向かう散策ルートの御紹介です。もちろん、虫探し、虫撮りのためのルートですから、大人気のルートというわけにはいきません。むしろ、一般観光客的に言うと、あまり人気(にんき)も人気(ひとけ)もないル…
時事ドットコムのタイ・カオヤイの旅シリーズ第1弾「ゾウの糞に集う虫たち」をアップしました。ゾウに踏みつぶされる恐怖と闘いながらの糞虫探し。なんとかオウサマナンバンダイコクコガネ、テイオウダイコクコガネにも出会え、ゾウの追撃を逃れることもで…
タイ・カオヤイ国立公園の黒っぽいアゲハ編です。一番のお気に入りは、黒っぽいのに、その名はルリモン。そう、ルリモンアゲハです。あの青い紋をチラリチラリと見せながら、森の中を飛んでいく様子は、アンリ・ルソーが描く異様に静かなジャングルを思い起…
タイ・カオヤイ国立公園では、キシタアゲハもよく見かけます。トリバネアゲハの仲間の大きな蝶です。もちろんワシントン条約で保護されているので、標本でも国外持ち出しはできないようです。たとえ公園の外であっても、虫とり網を振り回して捕まえるなんて…
タイ・カオヤイ国立公園は、ビロードタテハの宝庫です。特に、カオヤイ最大の滝、ヘオナロック滝の展望台へと下る心臓破りの階段にはたくさんいて、ハーハー、ゼーゼー言っている虫記者のような中高年観光客をあざ笑うように、左右の手すりの間を軽やかに移…
タイ・カオヤイ国立公園の蝶の中で、一番見過ごしがちなのはスソビキアゲハでしょう。アゲハの仲間では世界最小。なのに、体長比での尾(尾状突起)の長さはすさまじく、まさにドラゴン級。なので英語では、ドラゴン・テールと呼ばれているようです。 しかし…
森上さんの新刊、ポケット版「身近な昆虫さんぽ手帖」が発売されました。いつもながら、素晴らしい出来栄えの写真が満載です。こういのがプロなんですね。生きた虫を、真っ白な背景で撮影するのって、実は大変なんです。森上さんの撮影現場にお邪魔したこと…
雨期のタイ・カオヤイはやっぱり暑い。でも東京に戻ってきたら、もっと暑かった。猛暑の東京にいるくらいなら、虫を求めて東南アジアの熱帯に行った方が過ごしやすいです。 熱帯の蝶の中で、涼し気な蝶と言ったら、やっぱりマダラチョウの仲間でしょう。まだ…
タイ・カオヤイの旅。今回はタテハモドキの仲間です。なんでモドキなんだと反発されそうです。人間なのに、人間モドキなんて呼ばれたら、嫌なのと同じです。マグマ大使を知らない世代に、人間モドキなんて言っても、きっと「何じゃそりゃ」って感じですね。 …
早めの夏休みの行く先はタイのカオヤイです。雨期なので、糞虫とか洞窟探検とか、「雨でも大丈夫」プランを練りに練って出かけたのですが、何と昼間はすべて晴れ時々曇りという、絶好のお出かけコンディション。おかげ様で、毎日猛暑の中を休みなしに虫撮り…
キュランダのバロン川沿いにはワライカワセミ(Laughing Kookaburra)がいますが、なかなか姿は見えません。聞こえるのはケラケラという、大きな笑い声だけ。馬鹿にされているような気分になります。多くの人が同じ思いを味わったのでしょう。でなければ、笑…
キュランダには散策路が幾つもあるのですが、蝶やトンボ以外の昼間の虫探しは難しいです。外国だと食草、食樹が皆目見当も付かないので、「たまたま見つける」という効率の悪い探し方にならざるを得ません。 そんな中で、たまたま目の前にいたのが、このコメ…
世界最大の蛾と言えば、諸説ありますが、オーストラリアのヘラクレス・モスが最有力候補です。日本のヨナグニサンとほぼ同種のアトラス・モスもでかいですが、翅の平均的な面積での比較では、どうやらヘラクレス・モスの♀に軍配が上がるようです。まあ、「1…
江東区木場公園のミドリアムの周辺には、ベニカナメモチ(レッドロビン)の長大な垣根があります。赤い新芽、若葉が目に鮮やかです。虫が付きにくいので、垣根、街路樹として最近大人気ですが、ここまで増えてくると、虫の方も放ってはおきませんね。 6月上…
日本三大などと言うと、雄大な光景が目に浮かびますね。例えば三大河川と言えば、信濃川、利根川、石狩川です。ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。悠久の時の流れを感じます。 しかし、とっても小さな三大もあります。日本三大テントウ虫…
さすがは熱帯。豪キュランダのトンボは、翅のデザインが色々で楽しい。 ネットで見つけて、一番見たかったのが、翅にきれいな斑点を散らしたこのトンボ。グラフィック・フラッタラーというチョウトンボの仲間です。グラフィック・デザイナーが作ったガラス細…
トロトロとしている間に、もう次の海外虫旅の予定が迫ってきました。やっつけ仕事で、オーストラリア・キュランダの虫を片付けないといけません。 もともとの安易な計画では、オーストラリア最大の蝶園であるキュランダのバタフライ・サンクチュアリで、幸せ…
多摩川や荒川の河川敷のススキ原。ひっかき傷のような食痕に目を凝らしていれば、たいてい見つかるのがクロトゲハムシ。人気のトゲトゲの仲間では一番地味ですが、一番身近で簡単に見つかるトゲトゲですね。 そうそう、この食痕です。こんな派手なのがあれば…
虫好きにとって、図鑑は必需品。特にネット上の無料の図鑑は本当にありがたい。いくら感謝しても、感謝し切れないですね。それに比べて、虫記者のブログは…。 少しは役に立ちたくて、このジャンルの書庫を始めたのですが、面倒くささが先に立って、全然進み…