虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2012-01-01から1年間の記事一覧

景信山登山は惨敗

景信山の頂上、へとへとになってたどり着きました。昼時はすごい賑わいです。椅子取りゲーム状態で、座るところもありません。でも、皆さん元気ですね。へたばっているのは私だけです。 ばんぱんになった足をさすりながら、休憩所前の草原の虫たちを撮ります…

久々の山登りを邪魔する虫

最近は平地ばかり歩いているので、足腰を鍛えるため、たまには山に登ろう!。みなさんの健脚ぶりをブログで読んで、一大決心をしました。小仏のバス停から小仏峠を経て景信山を目指します。なまった体で果たして山頂までたどり着けるのでしょうか。なんて言…

ショウリョウバッタの体色に悩む

ショウリョウバッタは秋の草原の人気者。♀は特に、体が大きくて、日本最大のバッタですよね。子供たちは、大きなバッタを捕まえて大喜びですが、大人はその体色変化について、深く考察したりします。 緑のショウリョウバッタは、当然濃い緑の草むらにいます…

たかがセイボウ。後悔先に立たず

小さな虫は、いい加減に撮って、後で悔やむことってありますよね。先日狭山丘陵で撮ったセイボウ(たぶんミドリセイボウ)もそうでした。小さな蜂なんてどうでもいいって感覚で、一枚だけ適当に撮って、家で拡大して見たら超きれいな虫ではありませんか。 こ…

あり得ない光景・ウラナミとヤマトが合体か

ウラナミシジミが大挙して関東地方にやってきました。利根運河のクズの茂みはウラナミ天国状態。あちこちでカップルが愛をささやいていました。 素敵なカップルですね。別にデバカメが趣味ではないのですが、愛の行為にはやっぱり目が向いてしまいます。 し…

可愛い振りして実は毒虫・マメハンミョウ

ブログ「風の吹くままに」のhanaoyajiさんの情報で、利根運河に可愛い振りした毒虫マメハンミョウを探しに行きました。 運河水辺公園の向かいのツルボの花にたくさんいるはずだとのピンポイントの情報です。しかし、なかなか見つかりません。 ヒガ…

季節のお便り・モズの高鳴き

本当に久々の鳥見です。たまにはNHK的に季節のお便りをお届けしましょう。秋の訪れを告げるモズの高鳴きです。 菅生沼の近くで、巨大キチキチバッタが鳴いているような音が電線から聞こえました。電線がショートして火花を散らしているような、人工的な音…

憧れの麻衣子を追って菅生沼

憧れの麻衣子ちゃん。違いました舞妓さん。いいえマイコアカネにやっと出会えました。週末に茨城県の菅生沼まで遠征した甲斐がありました。 菅生沼はいいところですね。ものすごい広さです。 でも、実は菅生沼自体には意外にトンボは少なくて、帰り道の茨城…

コンペイトウと思えば可愛いジャコウアゲハの幼虫

狭山丘陵の一角に、ウマノスズクサが群生している場所があります。ホソオチョウで有名なところですね。でも、まずは古くからの住人であるジャコウアゲハを紹介するのが筋でしょう。 最初は飛翔姿から。まともに撮れたのはこれ一枚だけでした。 こんなところ…

アブラムシ退治にゴイシシジミ

15日の狭山丘陵。びっくりしました。ゴイシシジミがこんなにたくさんいるところがあるんですね。さいたま緑の森博物館の方に聞いてみると「特に今頃は多く見られます」とのことでした。 あちこちにヒラヒラと飛んでいる小さなシジミは、ヤマトではありませ…

クロカナブンの三角関係

金沢自然公園の樹液レストランは、カナブンの姿が消え、クロカナブンの天下となっていました。ちょっと不気味なR指定の交尾シーンです。 幸せそうなカップルがいると、邪魔したくなるやつが必ずいるものですね。別の♂(たぶん)が強引に割り込んできました…

幸せのブルービーとハミングバードモス

神奈川県金沢自然公園で、ようやく、幸せを運ぶと言われる青いハチに出会えました。2匹いました。2倍の幸せを運んでくれるといいのですが、欲張りでしょうか。皆さんのブログで紹介されてなかったら、きっと見逃していたでしょう。ハチ類は刺されたら痛い…

靴下の臭いを嗅ぐウラギンシジミ

この季節になると、林道で吸水するウラギンシジミを見かけることが多くなりますね。7日の神奈川県氷取沢市民の森にもたくさんいました。やっぱり、地面に来るのは全部♂みたいで、赤い斑紋がきれいです。 成虫は、腐ったものにも集まるみたいで、私のトレッ…

美しき肉食系

一瞬目にした時の美しさ、じーっと観察した時の恐ろしさ。そのギャップがナミハンミョウほど大きい虫も少ないですね。7日の神奈川県氷取沢市民の森。沢沿いの散歩道jはハンミョウだらけでした。 普通のハイカーにとっては、足元をブンブン飛び回るうるさい…

白金台はカメムシ日和

12日の港区自然教育園は、カメムシ日和でした。そんな日和は聞いたことがないですよね。でもカメムシばかりが次々見つかるのですから、やっぱりカメムシ日和です。 マユミの実には、常連のキバラヘリカメムシが群がっていました。 同じマユミに見慣れない…

都会の夏の終わり

子供の頃は、夏休みの終わりは悲しかったものです。学校が始まって遊べなくなるということもありましたが、虫採りシーズンが終わったという寂しさもありました。 大人になると、9月1日という区切りはあまり意味がなくなりました。夢のような長い夏休みはも…

貧乏カズラで虫探し

藪に絡みついて、藪を枯らしてしまうほど繁殖力の強いヤブガラシは、別名「貧乏カズラ」と呼ばれるそうです。ヤブガラシが繁茂している家は貧乏の象徴ということでしょうか。でも、このヤブガラシは、めぼしい収穫がない虫撮りの日には、暇つぶしに最適。たと…

秋桜畑は飛翔初心者の教習所

秋です。秋桜です。でも熱中症予防情報が出るほどの残暑が続く中で、コスモスの花畑を眺めるのは、なんだか今ひとつしっくりきませんね。 こんな小春日和の穏やかな日は…♪なんて歌詞が全然似合わないカンカン照りの浜離宮のコスモス畑で、熱中症になりながら…

駆け込みで出産ラッシュ

夏虫の季節はもうすぐ終わりですね。3日の代々木公園では、ヤマトタマムシが駆け込みで産卵していました。次世代へバトンタッチです。 ケヤキの倒木の上を歩き回っているタマムシを見つけました。 お尻から産卵管を出して、生みやすい場所を探しています。 …

変顔夫婦の愛の共同作業

楽しいエゴノキ観察の季節も、そろそろ終わりのようです。変顔の代表選手、ウシヅラ(牛面)ヒゲナガゾウムシは、明治神宮では先週あたりでほとんど姿を消してしまいました。寂しいですね。 虫探しでめぼしい収穫がない時などは、ウシズラを観察していると気…

ブイブイ言わせていた連中の衰退

近年異常に数が増えている虫の代表がアオドウガネです。マンションの廊下を歩いていて、アオドウガネを踏みつぶさない日はないくらいです。子供の頃は、東京では全く見なかった虫なんですが。南方系の色なので、温暖化で北上しているのでしょうか。 その一方…

虫記者の正体はスミナガシ

虫記者の正体は実はスミナガシです。変なアイコンは、幼虫時代の写真です。このジョーカーのような顔、緑のナメクジのような体。ウルトラシリーズの人気怪獣の一つ、ケムール人を思い起こさせる全体の印象。大のお気に入りです。 成虫も、白黒の粋な模様。墨…

山ガールズとカラスアゲハ

「散歩道の手作り」の散歩道さんに感化されて、檜原都民の森へ行ってきました。いいところですねー。標高1000メートル以上もあって涼しいし、景色はいいし、花も虫もいいし、そして何より、素敵な山ガールたちが歩いています。 イナゴのカップルです。「…

タマムシ狙いで張り込み

ついに撮りました。なんと張り込み4日目です。何を撮ったかと言うと、皆さんが既に撮り終えて久しいヤマトタマムシです。毎年何匹かは出会うのですが、いつも偶然の出会い。狙って撮るっていうのは、結構難しいですね。 場所は明治神宮。芝生の中に秘密のエ…

ビロードスズメにギョギョ

虫探しでヘビに遭遇するとドキッとしますね。先週明治神宮で出会ったのはこいつ。アオダイショウの子供でしょうか。近くの大きなケヤキの洞には、こいつの親らしき巨大なヘビが住み着いています。 そしてもう一つ。このヘビは何ヘビ? なーんてね。虫好きの…

南国ボケも吹っ飛ぶカマキリの襲撃

マレーシア旅行で南国ボケしている間に、日本はいつの間にか秋です。キャメロンシリーズは小休止して、江東区の木場公園を散歩していると、キチキチバッタがあちこちから飛び立ちます。その近くには大きなショウリョウバッタがデンと腰を据えています。バッ…

虫嫌いのためのキャメロンハイランド トカゲ

キャメロンと言えば紅茶です。高原のあちこちに広大な茶畑が広がっています。でもちょっとやり過ぎな感じ。ジャングルをどんどん切り開いて、茶畑やイチゴ畑にしているので、地元で生まれ育ったというタクシー運転手は、以前と比べて雨が降らなくなった、以…

虫嫌いのためのキャメロンハイランド ラフレシア

「まだまだキャメロンの虫が続きます」なんて言うと気分が悪くなる人もいるでしょうから、小休止です。キャメロンの魅力は、もちろん虫だけではありません。 こんなものもあります。赤いキャベツのようにも見えます。でも、実はこれ、あの有名な花のつぼみで…

キャメロンの雑蝶一気出し

今日はマレーシア・キャメロンハイランドの雑多な蝶たちの一気出しです。優雅な蝶たちは、ベランダの肘掛け椅子かなんかに座って、1日のんびり眺めていたいといつも思うのですが、日本人の海外旅行は常にバタバタで、余裕がありません。一瞬のシャッターチ…

山岳民族の待ち伏せに遭遇

マレーシア・キャメロンハイランドの蝶探しもいよいよ佳境に入ります。イスカンダルの滝からさらに、くねくね道を車で上ったところにあるナインティーン(19)マイル。観光案内に載っている可能性はほぼゼロです。バス停の隣に小さな地元の売店があるだけ…