虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

稲作農家の大敵?、イネクビボソハムシのささやかな人生

〇稲作農家の大敵?、イネクビボソハムシのささやかな人生 水田風景は日本人の心の故郷ですね。そして、農家にとっては大切な収入源、イネクビボソハムシにとっては生活の場そのものです。 緑の森に囲まれた水田。谷戸の風景はいつ見ても心に染みます。老後…

スーパーの野菜を食べると必ず死ぬキアゲハ幼虫の怪

〇スーパーの野菜を食べると必ず死ぬキアゲハ幼虫の怪 台湾旅行をわずか1週間後に控えているのに、まだパソコン上には8月の虫写真の在庫がたまっています。どきゃんかせんといかん。 まず何から処理していくか考えた時に、心に重くのしかかる悲しい思い出…

えーっ、7月の虫写真整理のトップが蝿って、ひどくない?

〇えーっ、7月の虫写真整理のトップが蝿って、ひどくない? まだまだ虫写真の在庫整理は延々と続きます。何とトップは蝿です。「うわー、やめてくれー」という非難の声がブログを揺るがします。金蝿、銀蝿、肉蝿、寄生蝿、どれもこれも嫌ですね。なんで蝿っ…

えー、今頃ゼフィルス?。雨の季節の蝶と蛾とデンデン虫

〇えー、今頃ゼフィルス?。雨の季節の蝶と蛾とデンデン虫 「雨の季節ですね」。と言っても、台風でも秋雨前線でもなくて、昆虫記者の在庫整理は未だに梅雨です。まったく、うっとうしいですね。 ゼフィルスというのは西風の神様ですが、昆虫界では年に1回…

〇えーっ、今頃オオトラフコガネ?。積み残しもここまでくると犯罪です 今回は6月分の積み残しの甲虫。初めて撮ったオオトラフコガネの♀もまだ、ブログに載せていなかったなんて、「怠けるのもいい加減にしろ」と言いたくなりますね。もはやここまで来ると…

残務整理は何と5月のイモムシから

〇残務整理は何と5月のイモムシから。こんな仕事ぶりでは、勤務評価が低いのも頷けます。 台湾旅行が2週間後に迫ってきました。なのに、パソコンの画面上には、5月の虫撮りのファイルが残っているではありませんか。これが会社の仕事だったら、即座に首で…

名作「少年の日の思い出」のあのコムラサキが羽化

〇名作「少年の日の思い出」のあのコムラサキが羽化 コムラサキと聞いて、ムラサキシキブの仲間の植物を思い浮かべる人は、野草や園芸に造詣が深い人でしょう。しかし、虫好きにとってコムラサキは、オオムラサキに少し似た蝶です。しかし、国蝶のオオムラサ…

〇大した面相でもないのに威張り散らすダイミョウセセリ

〇大した面相でもないのに威張り散らすダイミョウセセリ 先日セセリ蝶界で一番の美貌を誇るアオバセセリを紹介してしまったので、あとのセセリは、もはや搾りかすのようなものです。それなのに、偉そうな名前で威張り散らしているやつがいます。その名もダイ…

〇日本のセセリ界随一の美貌を誇るアオバセセリ

〇日本のセセリ界随一の美貌を誇るアオバセセリ セセリ蝶という蝶の仲間を知っているでしょうか。シジミチョウ、モンシロチョウなどと並んで、どこにでもいる蝶の代表なのですが、非常に人気薄な蝶です。小さい上にたいていが目立たない茶色で、しかも飛び方…

ベランダのミカンに発生したアゲハは生きるべきか死ぬべきか、それが問題

〇ベランダのミカンに発生したアゲハは生きるべきか死ぬべきか、それが問題 都会にはナミアゲハが多いですね。ミカン、ナツミカン、キンカンなどの柑橘類が庭木や公園の木として植えられているからです。我が家の近くも、下町風の細い路地には、軒先から道路…

東京都心でカブト対クワガタの真昼の決闘(と言うほど格好良くない)に遭遇

〇東京都心でカブト対クワガタの決闘に遭遇 大都会東京の真ん中にある新宿御苑でカブトムシ対ノコギリクワガタの決闘に遭遇してしまいました。 まずはカブトムシに遭遇。と言ってもメスばかりです。メスを4匹見つけたところで、オスはどこへ消えたのか探し…

東京都心でノコギリクワガタの決闘を目撃

東京都心の新宿御苑でノコギリクワガタの決闘を目撃しました。田舎では夜の森を懐中電灯片手に散策していると、よく見かける光景ですが、都会の真ん中で見たのは初めて。メスをめぐる本気の決闘で、ちょっとドキドキしました。一人の女性をめぐって、男たち…

ハイパーインフレをタマムシの金運で乗り切る

梅雨が明けたら突然の猛暑。1日中、外で虫撮りなんかしていたら、虚弱体質の昆虫記者は間違いなく熱中症で倒れるでしょう。「夏こそ昆虫の季節なのに、弱音を吐いてどうする」と昆虫の神様の厳しい声が聞こえてきますが、死んでしまっては元も子もないので…

〇変顔でエゴイストの虫と言えば

〇変顔でエゴイストの虫と言えば 若者の街、渋谷原宿は、変顔でエゴイスト(エゴノキが好み)の虫の季節を迎えていました。言わずと知れたエゴヒゲナガゾウムシ、別名ウシヅラヒゲナガゾウムシですね。 うわっ、何これ、と言いたくなるほど変顔のウシヅラヒ…

原宿の樹液酒場にJKの姿はない

〇原宿の樹液酒場にJKの姿はない 7月27日の土曜日は、東京では久々の好天。青空がまぶしかったですね。雨続きでげんなりしていた昆虫記者も、JC、JK、JDたちでごった返す若者の街、原宿に繰り出します。最近はタピオカミルクティーの店が大人気の…

品行方正に見えて実は結構ワルなラミーカミキリ

〇品行方正に見えて実は結構ワルなラミーカミキリ ラミーカミキリは、今や東京中どこにでもいるカミキリになりました。葛西臨海公園にもたくさんいます。何十年も前のことですが、幽幻道士(キョンシーズ)の映画が話題になったころには、中国版ゾンビのキョ…

うん〇つながり、一生糞まみれの筋金入りのムシクソハムシ

先日うん〇マークのようにとぐろを巻いたハバチの幼虫を紹介しまいたが、今回はうん〇つながりで、卵から幼虫、成虫と一生うん〇にこだわって生きるハムシを紹介したいと思います。 センチコガネのような糞虫は、一生他人の糞の世話になって生きていくのです…

皇居の不届き者。タブノキを枯らすホシベニカミキリとか、鯉を丸呑みするサギとか

東京以外に住んでいる人たちは、東京都心には自然がない、緑がないと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。明治神宮、神宮外苑、新宿御苑などわりと大きな森があり、東京駅にほど近い一大オフィス街の大手町前には、皇居東御苑の大手門があ…

アカスジキンカメ=おちゃめな子がいつの間にか歩く宝石に

アカスジキンカメ=おちゃめな子がいつの間にか歩く宝石に 前回のカメムシゴミ屋敷編で思い出しました。そういえば、アカスジキンカメムシのその後について、書いていかなかったことを。 嫌われ者のカメムシの中で、キンカメムシの仲間は別格です。甲虫界ナ…

カメムシが悪臭を放つ昆虫ゴミ屋敷

ゴミ屋敷と言えば、悪臭が問題ですが、昆虫写真のゴミ屋敷でも、悪臭を放つカメムシの写真が溜まっていきます。 嫌ですねー、ゴミ屋敷の悪臭。嫌ですねー、カメムシ。 でも昆虫記者は、結構カメムシが好きです。ほかの虫は、目立つ姿を見せるのは一年の一時…

ゴミの分別を難しくするベニボタルとその模倣者たち

ゴミ屋敷の解消では、分別がカギとなります。昆虫写真のゴミの山の解消も、やはり分別、分類、仕分けによって、効率良く進むはずですね。 ところが、それが難しいのが虫の世界。燃えるゴミと、燃えないゴミ、リサイクルゴミ、ペットボトルの容器と蓋を別にす…

昆虫ゴミ屋敷の解消を妨げる気になる模様

昆虫写真のゴミ屋敷状態の解消が進まない理由の中には、どうでもいいのに、なぜか気になるものの存在というのがあります。 実際のゴミ屋敷とか、散らかった部屋とかでも、そうですよね。どうみてもゴミなのに、なぜか気になって捨てられないものってあります…

昆虫ゴミ屋敷を早くチョッキリしたい

一向に進まない昆虫ゴミ屋敷の写真整理。小さい虫が、せっせと整理整頓していく姿は、胸に突き刺さるものがありますね。 今回はチョッキリさんです。ゴミ屋敷のようになったメモリーの中を、チョッキリさんのように、次々とチョッキリしていければいいなと思…

手ごわい昆虫ゴミ屋敷の整理

ゴミ屋敷化した昆虫写真の整理に取り掛かって気付いたのですが、何と今週のお題は「今年も折り返し」。折り返して、心機一転、人生を出直すためにも、ゴミのようにうずたかく積もった写真をなんとかしなければ。しかし、あせればあせるほど、物事はうまく進…

昆虫ゴミ屋敷の整理に着手

部屋を片付けるとか、資料を整理するとか、ともかく苦手です。どんどん処理が遅れていきます。 来週はもう7月というのに、5月に撮った虫たちの写真がまだ整理できていません。オーガナイズできない男、片付けができない男にありがちな行動です。集めるだけ…

生きたウン〇マーク、とぐろを巻いたハバチ幼虫

高尾駅周辺で、生きたウン〇マークを見つけました。とぐろを巻いたウン〇と、とびきりの笑顔。このアンバランスさが、人気の秘密ですね。うん〇ドリルとか、某国営放送でも平気で放送していたので、まったく問題ない言葉(恥ずかしいと思うこと自体が問題と…

幸運を呼ばなかったオッドアイの白猫

〇幸運を呼ばなかったオッドアイの白猫 5月の葛飾区水元公園で、幸運を呼ぶという猫、オッドアイに出会いました。左右の目の色が違う不思議な白猫です。猫自身は野良猫のようで、あまり幸福には見えませんでしたが、昔話でも幸運を運んで来るのは、みずぼら…

カメノコテントウとクルミハムシの生と死のドラマ

〇カメノコテントウとクルミハムシの生と死のドラマ 5月初めの連休が終わると、昆虫の季節は全開ですが、会社勤めに関しては7月半ばまで祝日がない地獄のような期間に入るわけで、生活面では全壊状態になります。 週末に高尾方面に出かけたりすると、それは…

〇都会の水郷のカルガモ親子とイトトンボ夫婦

〇都会の水郷のカルガモ親子とイトトンボ夫婦 今の季節、水辺の公園を回っていると、どこかでカルガモ親子に会うものですが、都会の公園だとテレビ取材班が繰り出すほどの大ニュースになります。都会の人々は自然に飢えているんですね。 なんてことを言いな…

葛西で崩れ去ったビロードの夢とイモムシ超百科

わが家からバス1本で行ける葛西臨海公園は、週末の朝に寝坊した時の定番スポットです。 葛西と言えば、葛西臨海水族園。でも入園料700円はとても払えないので、9月15日からの高齢者無料週間にでも行こうと思います。 葛西臨海水族館。柵の外から撮ったま…