虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

鎌倉の休日の恐怖体験、首だけの蛇と骸骨

〇鎌倉の休日の恐怖体験、首だけの蛇と骸骨 「北鎌倉で降りて歩いてみませんか」なんていう歌詞がありましたね。「源氏山から北鎌倉へ、あの日と同じ道程で」なんていう歌詞もありました。 北鎌倉駅前は、鎌倉駅前とは全く違って、ひっそりと静まり返ったと…

鎌倉の休日の財宝探し

鎌倉の休日の財宝探し GWの鎌倉はとんでもない混雑と想像する人が多いことでしょう。鶴岡八幡宮に通じる小町通りあたりは、それは、それは、大変なことになっていたと推察されます。 しかし、外国人がドッと押し寄せる寺社やおしゃれな街並みだけが鎌倉の…

鎌倉の休日の7不思議

先日GWの最中に鎌倉へ行ってきました。と言ってももちろん、寺社巡りではありません。昆虫写真家の森上信夫さんと、イモムシ専門家のイノウエケイコさんがご一緒という面子ですから、グルメ旅でないことも明らかですね。 鎌倉の休日の7不思議というタイト…

富豪マリーナで地味なハムシを撮る貧乏人

ヨットやクルーザーが無数に浮かぶ夢の島マリーナ。素敵ですね。どんなお金持ちがオーナーなんだろうかと、想像してしまいます。うらやましいですね。そして、悲しいですね。貧富の差をひしひしと感じます。 羨んでばかりいても仕方がないので、地味にハムシ…

夢の島の福竜丸展示館の蛾で思い起こす水爆とモスラの関係

夢の島の第五福竜丸展示館と、その近くにいた迷彩模様の蛾は、原水爆実験と大怪獣モスラの関係を思い起こさせます。(いかにも社会派の記事ですね。記者を名乗るだけのことはあります) 迷彩柄の蛾はウンモンスズメ モスラ映画第1作は、原水爆実験場近くの…

葛西のカニ釣りと股舐め猫とテントを張るイモムシ

葛西臨海公園では、カニ釣りが大盛況。老いも若きも、男も女も、カニ釣りに興じておりました。 葛西の海辺はカニ釣りで大盛況 要領は、かつて男の子ならだれでも経験したザリガニ釣りと同じようです。棒の先にひもを付けて、紐の先に裂きイカを付けて、海辺…

葛西の巨大観覧車に託す巨大シャクトリムシと土瓶割りの夢

春の葛西臨海公園。大型連休中に家族やカップルで訪れる人が多かったことでしょう。昆虫記者は、家族連れの明るい歓声が響く中、一人寂しく虫撮りをしておりました。 葛西臨海公園と言えば、大観覧車が目玉施設の一つです。海辺の風景と、公園の緑、都会の街…

今年も懲りずにオオムラサキ飼育。東京都心の公園に雄姿を復活させたい

今年も懲りずに、またオオムラサキ(ツツジの種類ではありません。蝶です)の幼虫を4匹飼育しています。 東京ではオオムラサキ(蝶です。日本の国蝶です)を目にする機会がめったになくなったので、オオムラサキ、オオムラサキとこれだけ連呼しても、何のこ…

春の津久井湖、ハムシ、カミキリ、その他編

春の津久井湖は新緑が美しく、目に優しいですね。でもこの新緑を「美しい」ではなく、「おいしい」と感じる者たちがいます。確かにワラビとかタラの芽とか山菜はおいしいですが、クルミとか、フジとか、エゴノキとかの若葉ってどんな味がするのか気になりま…

春の津久井湖、蝶、蛾、イモムシ編

京王線、JR横浜線に加えて、リニア新幹線もやってくるという橋本駅。地価も上昇して、にぎやかで便利な街になりましたね。そんな今を時めく橋本の街には目もくれず、昆虫記者はここからバスに乗って、津久井湖を目指します。 北口の01番のバス停から三ケ…

千葉の春、花盛りは虫盛り

千葉市若葉区の泉自然公園の春は、花盛りでした。植物の後を追うように小さな虫たちも盛りを迎えます。 まずはきれいどころのカシルリオトシブミ。小さいけれど金属光沢のピカピカのオトシブミですね。 小さいけれど金ピカで接写の練習に最適のカシルリオト…

月の女神、オオミズアオ羽化

月の女神アルテミスの名を持つ妖艶な蛾、オオミズアオが4月上旬に羽化しました。 月の女神アルテミスの化身、オオミズアオが羽化 ある日の夕刻、仕事を終えて帰宅すると、飼育容器の中でガサゴソと音がするので何事かと思ったら、オオミズアオが羽化してい…

今頃モズの高鳴き

千葉市若葉区の泉自然公園付近の田園地帯。4月も半ばというのにモズが高鳴きしていました。餌場の縄張りを主張する強欲なモズの、勝ち誇ったような高鳴きは、秋から冬の風物詩と思っていたのですが、春本番に聞いたのはこれが初めて。 大口を開けて高鳴きす…

春の小石川植物園、見どころベスト30(基準は昆虫記者の独断と偏見)

春の小石川植物園で必見のお勧めトップ30をご紹介しましょう。なにせ、入園料が数年前に値上げされ、今や大人400円。できればベスト40ぐらい探し出して、1件当たりの料金を10円ぐらいに抑えないと、コストパフォーマンスが悪いですよね。桜だけ見…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑩

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑩ ◆忙しい朝、交互に食事と虫撮り ホテルのレストランは、クウェーノイ川を見下ろす絶景の場所にあり、美女が手すりに寄りかかって川面を眺めていたりすると、見事な絵になる。もちろん、そういうシーンはホテルの宣伝…

ゴマダラチョウ幼虫、枝先で再冬眠

3月23日の土曜日は、季節外れの寒い一日でした。春の虫が動き出したかと期待して出かけた埼玉・秋ヶ瀬公園では何と、雹が降っていました。 昆虫記者もブルブルでしたが、虫もブルブル。エノキの小枝が枝分かれしている位置で、ゴマダラチョウの幼虫が、ま…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑨

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑨ 6月21日木曜 海外虫旅では、泊まるホテル自体が虫撮りの拠点となり、作戦基地となり、虫と昆虫記者の生死を賭けた戦いの場となることが多い。従って、その選択は極めて重要である。ジャングルが近ければ近いほど…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑧

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑧ 6月20日水曜 ◆地獄の炎に焼かれる昆虫記者 ナムトック・サイヨークから先も、かつての泰緬鉄道は続いていた。しかし今はここで線路が途絶えている。 ジャングルの中に消えてしまった鉄道。かつて線路があった深い…

超充実のシンガポール虫旅から帰国

先週末に超充実のシンガポール虫旅から戻ってきました。そしたら何と、ヤフーのブログのサービス終了のお知らせが入っているではないですか。そこでブログ移転に備えて、はてなブログでも記事を書いてみることに。 帰国後にベランダの植物(ほとんどが虫の餌…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑦

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑦ ◆戦場にかける橋 ナムトックへの帰りの列車では、「戦場にかける橋」の英語版ペーバーバックを読む。原作はフランス語だが、フランス語は読めないのだ。それなら日本語にすればいいのに、なぜか格好つけて英語である…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑥

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑥ ◆3匹の野良犬との対決 泰緬鉄道の列車が通り過ぎた後のクウェー川鉄橋駅。線路のレールの間には猫がねそべっていた。次の列車が来るまで、何時間もあることを知っているのだ。のんびりしたものだ。 物欲しそうに昆…

葛西のオオツノカメムシ、お目覚め

たぶん日本一立派な角を持つカメムシのオオツノカメムシ。東京では普段なかなか見かける機会がないオオツノカメムシですが、冬は越冬のため海辺の公園にやってくることがあります。 葛西臨海公園もそんな貴重な公園の一つ。と言っても、これまでに見かけたの…

葛西のカニを食べるハジロカイツブリ

葛西臨海公園の海辺にハジロカイツブリ(たぶん)が数羽来ています。潜りの得意なカイツブリ。 何を食べているのか観察していると、何と贅沢なことに、カニを食べていました。獲物は、ワタリガニのような、中型のカニ。 何度か突っついて、食べやすくした後…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑤

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅⑤ 6月19日火曜 ◆泰緬鉄道で戦場にかける橋へ タイのクウェー川には、今も旧日本軍が建設した「戦場にかける橋」クウェー川鉄橋があり、タイ国鉄の南本線、ノーンプラドック=ナムトック支線の列車が橋の上を通って…

異形の蛾フサヤガ

春が来たと思ったらまた真冬に逆戻り。東京も窓の外は雪景色です。虫記者のような中高年もつらいですが、越冬中の虫もつらいことでしょう。 外に出られないので、今回は1月半ばに見つけた越冬中の変な姿の蛾、フサヤガです。八王子霊園近くを散策中に見つけ…

春近し、テングチョウがお目覚め

1カ月前とはまた違うフユシャクが見られるかもと思って、再び向ケ丘遊園駅から生田緑地へ。 そうしたら、まず出てきたのは、蛾じゃなくて蝶。もう春が近いんですね。越冬から早めに目覚めたテングチョウが、日光浴していました。 テングチョウが飛んでいた…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅④

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅④ ◆見逃せない最後の7段目の滝 エラワンの滝の最後の7段目は「PHU・PHA・ERAWAN(エラワンの岩壁)」。スタート地点から2000メートル。流れを渡り、急なはしごを何本も登って、何とか滝にたどり着い…

八王子神社初詣の目的はアサギマダラ

今年も初詣は東京都八王子市の八王子神社。世間一般の初詣の定番神社ではありません。なので、初詣客は全くいません。牛頭天王(ごずてんのう)の八人の王子、つまり八王子を祀った神社なので、まさに八王子市民の氏神様のような神社ですが、高尾駅から登山…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅③

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅③ ◆エラワン7段の滝早分かり ここで、エラワンの7段の滝の簡単な説明をしておこう。何せ「タイで一番美しい滝」と書いてしまった責任がある。蝶とビキニの話だけでは「滝はどこへ消えてしまったのか」と、タイの観光…

サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅②

◎サイヨーク、エラワン、泰緬鉄道の虫旅② 6月18日(火曜) ◆サイヨークとエラワンはワンセットがお得 サイヨーク国立公園のホテルに泊まっているのに、なぜエラワンという別の国立公園に行くのか。実はサイヨークとエラワンは隣り合っており、ワンセット…